閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

話術

2016-05-19 09:57:05 | 閃き
橋下徹と羽鳥の新番組を録画して観た

関東版の「そこまで言って委員会」みたいな番組なのかと感じたからだが、その殆どが独壇場とも言える1人しゃべり

書いている内に熱くなり番組批判になったので書き直す事にした

番組の内容や善し悪しは観る人の判断であるのでこれ以上は触れない


橋下徹という人の話術は弁護士の職業によって生み出されたのか、はたまた街頭演説や議会での討論で身についたのか、真にたくみである

番組の最後にやくみつる氏が「論点をいつの間にかすり替えて自分の持論に持って行ってまとめ上げる能力は凄い」と皮肉を込めて話していたが同感である


大きな声を出して話すのは聞く側にとっては威圧もあるが迫力でもある

訴えようとする真剣さにも聞こえる

その時、聴衆は内容の細部まで確認が出来ていない

橋下の話術は、冒頭は例えば消費税反対という話であったのだが、いつしか沖縄の話になっている位の違いがあっても、最初から沖縄の話を聞いていた気がしてくるということ

この話術はなかなかである


古典落語の場合、マクラといわれる本筋前に話す部分は当時の用語や風習を知らない客の為に説明するものが多い

古典で無くても落語の本筋に入るのにスムーズなように配慮されているものが一般的だと思う

そのマクラが本筋と全く関係ないものだと話も纏まらないだろう

そんな比較をしていると話術は特異なもののように感じてくる


人の話を聞く時には聞く能力がなければ容易に誤魔化されてしまうに違いない

注意しなければならないね