閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

イメチェン

2016-05-25 07:16:32 | 閃き
この所夏日が続いているのと髪が伸びてきた事でやたらと熱く感じるようになった

少々早いが夏向きの頭にしようと行きつけの床屋へ予約をいれた


昨年から床屋の息子が修行から帰り入店したのを契機にヘアーサロンとなり、店内もお洒落にリニューアルした

お陰で若者の客が増え、なかなかの混雑

客層は親爺派と息子派に別れていた

先月来た時に、60近くの白髪頭の親爺に似合う髪型を考えといてくれと相談してあった事もあり、今回は息子に任せる事にした


兎に角床屋はまな板の鯉、一度切ってしまった髪は元に戻らない

いつもとは違う調子でバッサバッサと切って行く

手間の掛からない涼しい髪型というオーダーに今までと全く違った形になってゆく

心配そうに床屋の親爺が見守る中、カットは終了した


床屋の親爺は髭を当たりながら、我々の修業時代に「逆さ頭」だけはするなとキツく教えられた

今の若い人の髪型はその「逆さ頭」なのだという

時代と共にスタイルや好み、考え方も変わって行くので、床屋の親爺は新しい考え方を受け入れなければならないと呟いた

出来上がった自分の顔を正面の大きな鏡でじっと見つめると、祖母の顔が目に浮かんだ

亡くなる少し前に、髪も染めずに白髪頭でショートヘアにしていた祖母に何処か似ている

イメチェンしたといっても祖母になった気分である


家に帰って妻にイメチェンしたと告げたが、「どこが?」の一言で一蹴された

自分では相当変わったと感じていても他人はそう感じないのだろう

ヘアーサロンの息子からは「イケメンになったので奥さんから疑われますよ」と世辞を言われたが、その心配は無用だった

頭が軽く涼しくなったのでヨシと考えている
コメント
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