閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

小さなイベントの歴史

2017-10-09 07:39:47 | 閃き
今年で12年目になるだろうか、ずーっと参加しているイベントがある

市の文化施設に関するもので、私の住む地域内にある施設なのだが、その文化施設の利用者は伸び悩んでいた

市の職員や市議達は単なる施設の利用者数で評価をするので、活用されない施設は廃止して建物を取り壊し、無駄な支出を削減しようと考える

それは至極当然の考え方ではあるが市はその施設の利用者を増やす努力をどの程度行ってきたかと言えば、甚だ疑問が出てくる

市民が利用する事が多い施設はそれなりに来訪者が楽しめるものであるに違いないので、利用者が少ない背景には色々な理由が隠されている

それをどう解決して行くのか?を担当者が真剣に取り組まなければ、こういった施設は直ぐに廃り取り壊される末路を辿る

ブームにのって建設し、廃れると直ぐに壊すという無駄を繰り返すと、市は文化施設を作る事に慎重になり遂には文化的な拠点が無い詰まらない街へと変貌してしまうのである


文化施設を活性化させるためには先ずその施設が存在する事、そこではこんなに楽しい事が出来るという事を市民に知ってもらう事が大切である

しかし、真正面からPRを行っても誰も見向きもしない

何故なら知名度の下がった施設などに市民は興味を示さないからである

そこで我々が考えたのは年に一度イベントを開催して施設の知名度を上げることであった


全市内の小学校生徒に参加してもらう工夫を考えてその最終日となる日曜日にイベントを行う

市の職員達にもお手伝い頂くのだが、翌日が祝日というこの3連休は都合が良い日程なのである

地域の住民の方達にもお手伝い願うのだが、ボランティアとしてでは無く参加型の手法を取った

無償の行為では無く、参加して何かを得て頂くことで参加しやすさを向上させた


初めて参加する人達はイベントばかりが目立ってしまって、肝心の文化施設に感心が行かないのでは?という疑問が毎年必ず出る

そんな方達には、一同に文化施設を知って頂く仕掛けとしてイベントを大きくしてきた経緯と、哀しいかな文化施設だけでは人は集まってくれない現実を説明した

年々イベントは盛況になっている

盛況になればなるほど来場者数は増え、同時にイベントに参加する市民達も増えてくる

来場者が増えて関わる市民達が増えると、新たな工夫も沢山出てきて目的である文化施設のPRに結びついてくる