閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

鬼平

2012-04-20 06:15:54 | 閃き
日銀総裁を勤めた三重野氏が死去された

八十八歳だった


三重野氏が日銀の総裁だったのは、正しくバブルの真っ只中

バブルの如く異常に高騰する土地価格に歯止めをするために公定歩合を引き上げた

それにより、悪徳不動産業者を懲らしめた事から鬼平とあだ名された


時代劇の人気は何と言っても、勧善懲悪なところだ

悪事を重ね、私腹を肥やす悪人を時代劇のヒーロー達はバッタバッタと成敗してゆく所が痛快だ

これが、日本人が持っている日本人らしい気質だ


しかし、現実には悪事を重ねる悪人を成敗してくれるヒーローが居ないから

三重野氏の様な方をヒーローと重ねて鬼平と呼んだのだ


都知事の様に少々過激ではあるが、明確な理由を示して行動する姿は

無理難題を言ってくる隣国に対しては必要な事だと思う

日本としての立場や権利をハッキリと主張する事は当然の事であるが

この当たり前が出来ない政府に対して鉄槌を打った様に思う

隣国の慌てようからも、それがどれ程の事かが伺える

人から鬼と呼ばれる程、厳しく行動しても、善い事を進めて行く大切さを

三重野氏の死去に際し、考えさせて頂いた


三重野氏のご冥福を祈る
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報道の仕方

2012-04-19 06:29:59 | 閃き
民放のワイドショーのニュース報道の仕方について疑問を持っている


事件が起こった時、事実のみならず知らなくても良い事まで調べてきて細かく紹介している


加害者の親にまでコメントを求めたり、子供の頃の様子を友人達に取材しているが、それは必要無い事だと思っている


加害者の親は世間に対して申し訳無いと感じているだろう事は判り切っている

子供の頃は無邪気で、希望に満ちた生活を送っていたに違いない


話題になった北朝鮮の新たな指導者については、幼い頃、遊び相手だったという日本人の料理人まで登場させ

子供の頃のエピソードを紹介していたが、どうでもよい事だ


私はそういった内容で、いつしか加害者の人間像をイメージ付けしている事が問題だと思う

特にコメンテーターの発言は影響が大きい


知人とある事件について会話した時、テレビのコメンテーターの憶測が、さも事実である様に受け止めて、私に説明してくれた

憶測が事実になってしまっている


裁判員裁判が行われている現在、この辺に注意しないと影響が出てしまいそうで恐ろしくなる
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におい

2012-04-18 06:13:17 | 閃き
久し振りに得意先近くの美味いと評判の定食屋で昼食を摂る事にした

流石に評判が高いだけあって、満席になっていた

仕方なく相席でテーブルに着いた


すると、何処からか甘く良い香りが漂ってきた

ウェイトレスが水を運んで注文を取りに来た時に判明した

ウェイトレスが香水をつけているのだ


昼食の時には、甘い香りは似合わない

オシャレのつもりだろうが、ちょっと匂いが強すぎる


匂いといえば、加齢臭や腋臭などを連想するが、匂いは重要なポイントだ

子供の頃の記憶に、父や母の匂いが今でも残っている

懐かしくて優しい匂いで、安心する匂いだ

つまり匂いは記憶に残る


私の友人が、先日整髪剤をつけたら、年頃の娘が途端に見抜いて指摘したという

香水をつけるなら、微かに香る位が丁度良いのだろう

香水は元々体臭のキツイ西洋で発達したものだ

日本では匂袋という小さな袋に和装の時に香木などを忍ばせていた

微かな匂いが、日本人の奥床しさを物語っている


自分の匂いは周りに不快な気分を与えない様にしたいものだが、中々自分では気付きにくい

奥床しさを基本にして、記憶に残る匂いにしたいものだ
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セット

2012-04-17 07:00:55 | 閃き
セット=一組、というお話

身の回りには一組で成り立つものが結構沢山ある

例えば、ホウキと塵取り、包丁とまな板など、数えればキリが無い

ちょっとマニアックだが、大工さんの鉋(かんな)といえば金鎚(かなづち)がセットとなるが

これは、鉋の刃を調整するには金鎚を使うので

棟梁に鉋が欲しいと言われたら、金鎚も一緒に差し出すのが当たり前になっている


最近はホウキと言ったらホウキだけ差し出す輩が増えてきた

ホウキが欲しいということは必ず塵取りが必要になるので、そう気を回して塵取りを用意する


最近は、この気を回すという事を出来る人が滅法少なくなってきた

言われたことしかやらない輩が、それは余計な事だと叱られるから、とかの理由を並べて結局やらない


例え無駄になっても気を回して持ってきた事に対して、褒める事はあっても叱る事はあってはならない

今はマニュアルで明確になっているので、書かれた物以外は持って行くと叱られる、と思っている

その道具を使用して何をするのかを承知していれば、自ずと必要な物が分かってくる

マニュアルはそんな事が判らない人向けに存在するものであって、ルールでは無い


最近は小学校の低学年で、こういったセットという事を教えなくなった事も原因の一つだと思う


身の回りのセットである物の見方を見直して

気が利く人間を増やす必要があると考えている
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主役

2012-04-16 06:31:58 | 閃き
長女の旦那(婿)の誕生日だったので、休日を利用して誕生会を催した

誕生会といっても、いつもの様に夕飯を囲むのだが

夕飯のメニューは主役である婿の希望を聞く事にした


夕飯のメニューは「コロッケ」と決まった


察するに、これは長女の食べたいメニューであるようだ

婿さんは、まだまだ遠慮があって当然だが、主役なんだから希望のメニューを言えば良いのにと思う


いづれにしても、家庭料理の範囲であるから、選ぶとしても、たかが知れている

これが婿の実家なら、お母さんが好物を知っているので、何も云わなくても好物が出てくる

母と嫁のキャリアの差が明確になる所だ



結婚する時期にもよるが、母よりも嫁と暮らす時間が長くなるし

何より現在を一緒に進んでいる事が大きな違いで

歳と共に好みも変わるから、その内に母と嫁の立場が逆転する


と言っても、お袋の味は懐かしい味として、心の中に大切に仕舞われる


私も、妻の実家で本当に気兼ね無く居られる様になるまで、10年位かかっていると思う


誕生会のメニューに婿の本音が出て、名実共に主役になるのが、いつになるか楽しみである


そうやって少しづつ気を許しながら、家族になってゆくのだ
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