閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

カンボジアとの国境近く

2017-04-23 11:48:12 | 閃き
今日の目的はカンボジア国境近くの地域まで訪問することである

早朝7時にホテルを出発して長い車の旅が始まった

最初の目的地まで約4時間を要すのだそうだが距離は判らない

高速道路も一部しかなく、その殆どが一般道、それも1車線の狭い道である

ドライバーは運転中クラクションを鳴らしっぱなしだったが、中国のそれとは違っている

中国はドケドケのクラクションだが、ベトナムのは後ろから近付いているよの警告である

バイクや自転車、リヤカーの多い田舎では車の音にも気づきにくい、時折渡る小川の上を通る橋は対向車が見えないほど盛り上がっているので当然必要である

メコン川を渡る大きな橋からの眺めは壮観である

川の国、ベトナムの象徴であるが、先に進むと時々、フェリーに乗る必要がある

ガイドに尋ねると、橋を渡す予算が無いのでフェリーが多いのだとか、30mほどの川を渡る時は自動車は1台しか乗れない小さな船である

バイクや自転車が主なのだが、自動車が乗っても大丈夫か心配になる

更に奥地へ進むと5mほどの川を渡す船さえ存在した

本当に川が多いわりに橋が無い、たまに存在する車の幅ギリギリの橋を渡るときは、内心ヒヤヒヤしていた


丁度、米の収穫時だったので、果てしなく広がった黄色の稲穂が風になびく水田風景は壮大でとても美しい

当然、水田の脇には小さな川が存在している

家の敷地は5~60坪以上あるのだが、そこに至る道幅が1mほどしかないので、自動車を諦め、バイクの後ろに乗せてもらって目的地まで向かった

かなりのスピードなので、ちょっとしたアミューズメントの気分になるが、万一を想像すると身体が固くなる

それでも時々真新しい大きな家を発見するが、それは外国へ出稼ぎに出て稼いだお金で建てているという

しかし、道路幅は1mのまま、新しい大きな家でも車で行けないと将来困ると考えていた


こんな場所を3か所巡り、ホテルに帰り着いたのは14時間後であった

お疲れ様
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ハノイの空

2017-04-21 07:53:37 | 閃き
ベトナムでは3月から4ヶ月間程が夏だどいう

昨日までは暑い日が続いていたというが、夜に雨が降ったようで気温は高くなかったが湿度が多いので蒸しっとした感じがする

空はどんより曇り空、中国に近いハノイでは山間地域の気候なんだろうと考えていた

ホテルに迎えに来ていた乗用車に乗り、既に現地で待っている商社の担当者の元へ向かう

運転手と英語で他愛もない会話をしながら空を眺めていると不思議な光景が目に飛び込んできた


曇り空と思っていただが、上空に青空が見えだした

日本で見るよに雲が流れて切れ間が出来て青空が見えるのでは無く、雲がスッポリ上空の部分だけ無くなっている

まるで地上から霧が発生し地面を覆っているような状態に観えてきた

従ってこれは霧か?

否、ハノイの駐在員に教えて頂いたのだが、これはPM2.5、中国から流れて来ているのだという

そういえば、霧ならしばらく時間が経てば消えてゆくのだろうが、いつまで経っても無くなることは無かった

以前、北京や上海で経験したのに比べれば大したことが無いが、それでも現状は良くはない


遠い昔、東京には空が無い、といった時代があったが思い出される

ハノイの青空は高いところにしかない

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ハノイ駐在員

2017-04-20 09:46:18 | 閃き
ハノイに到着して顧客を回った後に会食したのは新たに知り合った日本の商社の駐在員お二人と大手メーカーの担当者の方々である

ハノイの駐在は長い人で8年を超えているが家族同伴なので不都合は感じないという

特に近年は大手日系スーパーやデパートが出店したために日本のものが手に入り易くなったというが、それでも日本のものは日本で買うよりも高いのが悩みであるようだ

アミューズメントが全くないので休日はバスケットボールやサッカーをして楽しんでいるという

聞けば、中国、東南アジア駐在のバスケットボールやサッカーチームが一堂に集結してアジアカップを開催しているというが、中には実業団経験者もいてその実力は様々であるが、勝敗よりも好きなスポーツを通して交流できることが楽しいという

ベトナムでもゴルフはできるが、日本よりも料金が高いのでなかなかできないと言っていた


会食したのは日本料理店だったが、内装も料理の味も日本に引けを取らぬレベルで、ここは日本か?と勘違いする程である

酒が進むうちに打ち解けて情報交換

日系企業、中国系企業、韓国系企業はそれぞれ異なった工業団地に集約されているのだが、それぞれに売り込み来るのは世界中の企業である

海外進出している企業は原則現地調達を目指しているので、彼らの様な商社の戦う相手は安売りを武器とする海外の商社、ここが最前線である

日系の商社2社を取り持った形になったが、ある部分では競合相手になる関係

しかし、ここは海外、競合しない部分は協力し合うのは珍しくない

日本の状況と海外の状況は別物と言っていいほどの違いがある

売り込む相手はベトナム人のマネージャー、言葉や習慣も異なっている

中国系や韓国系の商社は過度な接待や賄賂をドンドン使って受注を奪おうとしてくる

そんな中、企業モラルを打ち出している日系企業は不利になってきているのが現状

人間性や、合理性、信頼性で勝ち抜くしか武器は残っていない


そんな彼らの姿を見て核や化学兵器をドンドン使ってくる敵国に対して、そんな武器は道義的ではないからと威嚇射撃を繰り返す自衛隊の苦戦する様子が目に浮かんでくるのは、肌でそう感じたからであろう
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陽気な台湾人の誕生日

2017-04-19 09:19:23 | 閃き
台湾商社の社長は陽気な性格である

酒好きで、お喋り好き、日本好きの3拍子揃った性格である

打ち合わせが終わった後は会食になるが、高級店ではなく地元の人で混雑する小さな店が好きである

日本でも台湾でも混んでいれば相席になるが、食べきれないほどの料理が並ぶ我々はテーブルを独占している

食事の後はどうしても二次会へ行くという

その理由は今日は彼の誕生日だからである


タクシーで繁華街へ移動し、適当に入店したので一見さんである

お定まりの様にケーキを手配しバースデーソングを歌い彼を祝った

酔うほどに歌うほどにテンションが上がって行く

「何故、今日来たの?」そう彼は繰り返し私に尋ねた

翌日のフライトは朝8時半なので6時半には空港へ着かねばならない

出来たばかりの空港直結のMRTの始発は6時なのでホテルは5時には出発したいので4時起きである

それを考えると遅くまでは飲んでいられないので、スナックの女性に途中から焼酎を注ぐ振りをして水だけを入れろと内緒で頼んだ

彼は台中在住なので最終電車の時間は早いが、とうとう新幹線の最終時間も過ぎてしまった

彼に尋ねると深夜バスが夜通し走っているというので一安心

彼は私のホテルで一緒に寝ると言い出すので、それは丁重にお断りして11時前には無理やりお別れした

彼は家に持って帰ると料理の残りとケーキをぶら下げてその後どうしたのか心配したが、翌朝メールが入っていたので一安心

会食を共にする相手の誕生日は予め調べる必要がありそうである
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日本好きな台湾女性の悩み

2017-04-18 08:36:02 | 閃き
台湾の中心部からは少し離れている地域の小さなお店で外観も内装もお洒落な感じである

店内は珍しく靴を脱いで入店するタイプなのでとても清潔感がある

メニューはすべて日本語表記になっているので、一瞬日本の喫茶店だと思うほどである

この店は日本が大好きな台湾女性が日本のことを学ぶことを通して台湾の女性がもっと心豊かに暮らせるようにしたいという思いを伝えたいと始めたお店なのだ

彼女は子供は居ないが結婚していて、家庭を大切にしているので週に3日しか営業していないのだが、これ以上は家庭を犠牲にしたくないと笑顔で話したが、そんな彼女には或る悩みがあると言う


最近では彼女の手作りランチを目当てに来店する客が増え満席になるので人手が足らずにアルバイトを雇っているという

中には毎日来店する常連客も増えてきて、そんな客には通常付いていない手作りのデザートをサービスしているのだが、最近ではそれが当たり前になり客の方から要求してくるようになったという

「今日のデザートは何?そう、それは好きじゃないから他のにして」などと言い出す客まで出てきている

彼女はそんな客にデザートは心ばかりのサービスなのに、台湾人はそんなことさえ理解できないのだと怒りが収まらない様子

私はお節介ながらこんな話をした


「願は断なり」とう仏教の教えがある、何かを求めるなら何かをやめるということだが、彼女はすぐそれを理解した

両手にモノを持っているとき欲しいものが目の前にあったらどちらかのものを捨てない限り欲しいものが手に取れない

彼女はそう言いなおした

本当に彼女がしたいことに戻って食堂になることは止めることだと思うと伝え、日本の健康レシピの料理を雑誌と共に紹介するメニューにしたり、日本のお弁当箱に入れたランチにしてみたらどうかとアドバイスした

日本好きな人には応援したい




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