カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

江津湖周辺を歩く

2019-02-04 19:10:40 | おでかけ
 今日は立春で春一番が吹き荒れた地域もあるようだ。

 当地も昨日は結構な風が吹いたのだが、立春を過ぎて最初に吹く強い風ということで、一日早すぎて春一番とは言えなかったらしい。

 せいぜい冬最後とでも命名しておこう。

 今日は前回の検診でPSA値が高くなっていたので、細部の検査を予約していた通院日。

 造影剤を入れての「CT」と、骨に転移していないかを調べる「骨シンチ」の検査でほぼ一日を要した。

 転移や再発は見られず、PSAも前回よりやや下がっていたので、又もやお得意の「様子見」という処方箋で手を打った。

 結果によっては今日のブログの内容は、大幅に変わっていた筈だが「様子見」ということで、のんびり江津湖の話の続編でも。

 
 (鳥を待つ人達)

 浅瀬に木の枝を立ててあって、もっと季候が良ければ沢山のカメラマンが三脚を並べて飛んで来て枝にとまる鳥を狙う。

 鳥は「カワセミ」で、枝から水中の魚を狙う。

 着水や魚を捕って飛び上がる瞬間などがシャッターチャンスなのだが、なかなかどうして狙った通りには行かない。

 「もう3時間以上もこうして待っているけど・・・今日は来ないね」と隣りに呟く声が聞こえた。

 私も、まさか正面とか横とかから写すわけにもいかないので、こっそり後ろから様子を収めた。

 釣れない釣り人を、これまたのんびり眺める閑人の心境は分かるような気がする。

 
 (たんぽぽ)

 白いタンポポが咲いていて、春は確実に来ていることを覗わせる。

 江津湖の水辺を上流に向かって歩くと、「芭蕉園」がある。

 
 (芭蕉)

 冬枯れで、葉っぱは枯れているがもう青い芽を伸ばそうという気の早い芭蕉もある。

 「夏目漱石」がこの芭蕉園を訪れていることは漱石の文章の中にも出てくる。

 五高の教師として4年半以上も熊本に居たわけだから、江津湖や芭蕉園を訪れることもあったのだろう。

 道路を挟んで水前寺公園があるが、その公園の東側に「漱石の第三旧居」がある。

 
 (漱石の第三旧居)

 漱石は熊本に居る間に、6軒くらい住居を変えている。

 引越魔と言っていいくらいで、私も今の住まいは13軒目だが期間を考慮すると漱石には負けている。

 五校では、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の後任で赴任して来たわけだが、八雲の旧居は市内のど真ん中に移築されている。

 移築されずに残っているのは、漱石の壷井の旧居で、やはり訪れたときの気分が違う。

 なにかと便利な場所に移築するのだろうが、本来の場所でないと伝わらない空気感というようなものがある。

 隣には移築されていた「ジェーンズ邸」もあったが、熊本地震で被災し現在は解体されて再建待ちの状態である。

 元の場所に再建して欲しいと要望する向きもあるが、私も同感である。

 観光地にセットでという考えは、他県も含めあちこちの自治体に見られるが、安直に過ぎて本物感が薄れる感じがする。

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