ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

そして、夏は来た

2014-07-13 00:29:42 | 
「株が上がった」とある人は声を弾ませ

「財布が小銭で重くなった」とある人は愚痴り

若者は次第に声が小さくなり

スマホばかり眺めてる



「お前、生きてる価値ないな」と上司は憤り

部下は「そうですね」と薄く笑って同調する



物静かに集団的自衛権の行使は閣議決定され

メディアのど真ん中で兵庫の県議が喚いて泣いた



今日も誰かがレールに体を横たえて

今日もどこかで巨悪はほくそ笑んでいる



春さんが微笑み浮かべて、この世から消え

そして、今年も夏は来た

いつからか歓迎されなくなった夏が



僕はその眩しさを手で遮りながら、小さくため息をつき

太陽で焼け爛れたような街を歩きだす

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