ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

斎藤由貴が好きだった1985年

2016-11-10 21:18:07 | Weblog
先ほどNHKで放送されていた「ファミリーヒストリー」。今日は斎藤由貴さんのルーツを辿りました。由貴さんの祖父は子供の頃に聴覚を喪失しながらも、帯職人として、国から表彰を受けるほどにまでなった、不屈の人だったことを知りました。親戚の方も多く登場していましたが、彼女に10代の頃から漂っていた気品の理由が少し分かったような気がしました。

由貴さんのファンだったのは1985年。僕が14の頃ですね。「スケバン刑事」見てました。ピークは3枚目のシングル「初恋」の頃かな。松本隆・筒美京平のコンビでした。

あの夏、日航ジャンボ機墜落の大惨事がありました。テレビで食い入るように見ていた事を覚えています。甲子園でKKコンビを擁するPL学園が戦っている時期と重なります。

由貴さんにしても、KKにしても1960年代生まれの各分野のスターたちは、1970年代初頭に生まれた僕にとって、雲の上の存在でもあり、年が近いため、兄や姉のようでもありました。

僕は当時、大の阪神ファンで、この年、阪神は優勝します。自分が家庭や学校などで虎党としてどう振舞っていたのか、記憶は断片的にしかありません。しかし、当時の担任に「受験は今だけ、阪神は来年からもある」と言われてはいました。たまに電車を乗り継ぎ、後楽園や神宮球場で阪神の試合を見るのを楽しみにしていましたね。掛布ファンでした。

それが4年も経たないうちに、電車に乗る事に死の恐怖を感じるようになる訳ですから、人生は分からないし、一寸先は闇ですね。このような病気、このような症状がある事など14才の僕には、想像すらつきませんでした。

斎藤由貴から10年後、菅野美穂に惹かれる訳ですが、彼女の出世作といえば、「イグアナの娘」とともに、「君の手がささやいている」でしょう。聴覚障害者を見事に演じ切りました。今日の「ファミリーヒストリー」を見て、二人の女優の共通点を見出しました。

そしてもうひとつ。菅野さんは朝ドラ、由貴さんは大河ドラマに出演しています。菅野さんは語りですが。それぞれ20年、30年を積み重ねながらも、当時の面影を残して、大人の女優として活躍する彼女らを見ていると、感慨深いものがあります。



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