ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

渡辺明A級陥落、新旧天才の明暗

2018-03-03 22:29:06 | 将棋
昨日、A級順位戦最終局が行われ、6人のプレーオフという結果になりました。この6人の中に羽生竜王、佐藤康光九段と40代後半の棋士が入っているのが目立ちます。

そんな中、渡辺明前竜王は因縁の相手である三浦九段に敗れ、A級陥落となりました。やはり、あのスマホ問題以降、被疑者とされた三浦さんはもちろん、渡辺さんも相当、苦しんだのではないかと思われます。それ以降、渡辺竜王は不振に陥り、竜王の座を羽生さんに奪われ、そして今回の降級となってしまった訳です。あの騒動の時,だれが今の将棋ブームを予想しえたでしょうか。まさか藤井聡太という救世主が現れるとは。

そうした心の問題とともに、年齢的に難しい時期に差し掛かっているのだと感じます。谷川さんも、羽生さんも今の渡辺さんの年代の時に、それまでにない不振に陥りました。確かに20代のころに比べると、記憶力や頭の回転は落ちてくるのは確かでしょう。こないだトップ棋士、10人から15人が横並びと記しましたが、どうやら渡辺さんはその集団の後方に下がっている気配です。

とにもかくにも、羽生さんの手を最初に震わせた男。そして竜王戦9連覇の偉業を達成した大棋士です。このまま名人はおろか、挑戦者にもなれずに終わってしまうのは寂しいですから復活してほしいですね。

対照的に足取りが力強いのが藤井聡太六段。こないだ、阿部隆八段戦を少し見ましたが、夜9時台でまだ中盤戦でした。その原因は阿部さんが藤井君を警戒しすぎたのが原因のようです。その結果、阿部さんは秒読みに追われ、そして勝ち目がないとみるや、あっさり投了しました。相手に投了を早めさせるのは、藤井君の実力がプロ棋士の間でも高く評価されている証拠です。全盛期の谷川さんや羽生さんがそうでした。15歳でその域まで来ていると思うと、末恐ろしいですね。早熟の天才であれば話は別ですが、もし10代後半で大きく伸びれば、これまでの将棋界の常識を覆す空前絶後の大棋士になるのは間違いないでしょう。
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