ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

猪狩ともかさんは不幸だろうか?

2018-05-30 08:18:11 | 人物
猪狩ともかさんの存在を知ったのは5月上旬のゴールデンウィーク明けだったと思います。朝のワイドショーで脊髄損傷で彼女の足が動かなくなってしまったことを伝えていました。

それ以来、猪狩さんのブログを見るようになりました。とにかく前向きな人という印象を受けました。猪狩さんは仮面女子というアイドルグループに所属しています。その仲間たちの励まし、そして一日も早くステージに立ちたいという思いが、リハビリのモチベーションになっているのでしょう。

ブログを見ていて考えさせられます。「彼女は不幸だろうか」と。そして僕なりの結論はすぐに出ます。不便と不幸は違うのではないでしょうか。どんなことも前向きにとらえる猪狩さん。そういう人に幸福は近づいてくるような気がします。

では彼女が特別な強いメンタルを持った人なのかといえば、決してそうではないような気がします。事実を知った時は絶望したと記してありました。車椅子に一人で乗っていた時、ペットボトルを落として、泣きそうになっていると通りすがりの人が拾ってくれて、人の優しさに触れたともブログには記されていました。

大きなハンディを背負ってしまった時、やはり大切なのは希望や目標が持てるかどうかが大きいと思います。彼女にはそれがたくさんあるし、支えてくれる人々も多くいます。その希望の中には、いつの日か再び歩けるようになることも含まれているのかもしれません。医学は急速に進歩していますから。たとえ、もし足の機能が戻らなくても、パラリンピックを見ればわかるように器具の発達も著しいので、自分の意思に従って歩いてくれるジーンズのようなものが発明されても不思議ではありません。

向日葵が大好きだという彼女。そのころには、仲間たちと一緒にステージに上がり、また大ファンという西武ライオンズの始球式で力いっぱいのボールを投げる彼女の姿があると願います。それは多くの人に勇気を与えることになるし、彼女が節目でよく使っていた「希望の光になりたい」という言葉そのものではないでしょうか。
コメント
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