ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

季節の橋

2019-02-28 19:23:43 | 
定年を迎えようとしているマフラーが
明日からの老後に不安を抱えている

無数に響くカレンダーがビリビリと破かれる音
過ぎゆく季節を放り投げ
人々は春を手元に呼び寄せる

三寒四温のバス停で、制服姿のはしゃぐ君
僕はポケットに手を突っ込み
奥底に埋まっている記憶をせわしなく探る
取り出したくしゃくしゃの色あせた写真には
あの日の夢や香りがぼやけて浮かんでいた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする