ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

清原、厚労省の依存症啓発イベントに登場

2019-03-07 09:00:46 | 人物
昨日、厚労省主催の依存症啓発イベントに清原和博さんがゲスト出演しました。有罪判決を受けて以来、約3年ぶりの公の場だそうです。

「自分は逮捕されて3年になるんですが、こつこつと治療をしてきて、それが厚生労働省に認めていただいたと思うと、すごくうれしい気持ちでした。自分のように苦しんでいる人のためにと思って、すぐに(参加を)決めました」


清原さんはイベントの終わりに特別ゲストとして登場し、薬物依存研究の専門家と対談。清原さんの姿を見る限りでは、血色もよく体型もそれほど変わらず元気そうに見えました。現在は2週間に1回病院に通い、薬物についての勉強をしているそうです。個人的には前向きに依存症を治していこうという姿勢が見えて、少し安堵しました。

それにしても皮肉というか、まだ新人時代だと思うのですが、当時の厚生省ポスターの「覚せい剤を打たずにホームランを打とう」というメッセージのポスターに起用されていた清原さんが、約30年後、自らが覚せい剤所持違反で逮捕されるとは、ポスターに起用した厚生労働省も夢にも思わなかっただろうし、人生はわかりません。

しかし、こればかりは清原さんの自己責任で、難しいことでしょうが薬物依存と向き合っていくしかありません。幸いにも清原さんの周りには本音をさらけ出せる人もいるようで、それは大事なことですよね。起こしてしまった事実は変わりません。しかし、大きなダメージと引き換えに引退後に見いだせなかった生きる目的が生まれたともいえるのかもしれません。「自分と同じように依存症と苦しむ人たちのためになれば」という本人の言葉もありましたが、今後もこの姿勢を続けてそういった方々に勇気を与えることが彼の使命なのかなとも思います。現役時代も自分のためよりチームのために打席に立ったほうが結果が出るタイプの選手でしたからね。

平成を代表するホームランバッターが覚せい剤に手を出してしまったという衝撃は球界にとっても大きなダメージでした。今、急激に子供の野球人口が減少しているというニュースを聞きます。色々な理由が考えられますが、清原さんの影響も決して小さくはなかったように思います。これだけのスーパースターなわけですから。依存症との戦いはまだまだこれからも続くでしょう。現役時代、清原ファンだった者として裏切られた気持ちもありましたが、少しでもいい方向に進むよう願うばかりです。
コメント
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