谷川浩司九段が高見泰地七段に勝利し、プロ通算1324勝として、加藤一二三九段に並び歴代3位タイになりました。中原誠永世名人に並んだ時は棋士としての実績は名人15期の中原さんには及ばないけれど、兎に角、谷川さんがあの絶対王者・中原さんと同じだけ勝ったという感慨がありました。今回は逆に棋士としての実績はすでに谷川さんが上でしたが、ようやくひふみんに勝ち星で追いつけたなという思いです。逆に70代後半まで将棋への情熱を失わず、ここまで勝ち星を積み重ねた加藤さんの体力は驚異的です。
こないだの対局で年上の田中寅彦九段に敗れたのは衰えを隠せないとは思いましたが、今回の若手のホープのひとりである高見七段に谷川さんらしい華麗な将棋で勝てたことはまだもう少しいけるかなとも感じました。それでも年齢的に脳や体力のコンディションをベストな状態で将棋に集中することが難しくなっているのは確かでしょう。
谷川九段というと田中寅彦九段と同世代のお兄さんが有名です。5歳年上の兄・俊昭さんと盤を挟んで切磋琢磨した日々が、谷川将棋の骨格を作ったのは間違いありません。お兄さんは東大で将棋もアマ名人になるほどの秀才で、若き日の羽生九段や佐藤康光九段にも勝利したことがあり、いかに天才・谷川浩司でも初期の頃は兄に勝てず、駒を噛んで悔しがった話は有名です。谷川さんの実家のお寺は阪神大震災の時に全壊してしまいましたが、なぜかその駒は残っているそうです。そういう意味では谷川さんも将棋棋士になるためには恵まれた環境にあったと言えます。喧嘩の絶えない兄弟に親御さんが将棋盤を与えていなければ、天才棋士・谷川浩司は存在しませんでした。人生は紙一重ですね。
さて藤井聡太七段が王将戦二次予選であと一度勝てば、王将リーグ入りをかけた大一番で谷川・藤井戦が実現します。藤井君の相手は中村太地七段。中村さんは現在不振で順当にいけば藤井君有利ですが、中村さんも1年前まではタイトルを持っていた実力者なので、戦ってみないと分かりません。藤井君が幼い頃から憧れ続けた谷川浩司九段。谷川さんも藤井君との対局をモチベーションにして年齢と戦ってきました。鋭く激しく切り込む、そして華麗な気風もよく似て、光速流の後継者は藤井君しかいないでしょう。両者が待ち焦がれた対局はついに実現するのでしょうか?
こないだの対局で年上の田中寅彦九段に敗れたのは衰えを隠せないとは思いましたが、今回の若手のホープのひとりである高見七段に谷川さんらしい華麗な将棋で勝てたことはまだもう少しいけるかなとも感じました。それでも年齢的に脳や体力のコンディションをベストな状態で将棋に集中することが難しくなっているのは確かでしょう。
谷川九段というと田中寅彦九段と同世代のお兄さんが有名です。5歳年上の兄・俊昭さんと盤を挟んで切磋琢磨した日々が、谷川将棋の骨格を作ったのは間違いありません。お兄さんは東大で将棋もアマ名人になるほどの秀才で、若き日の羽生九段や佐藤康光九段にも勝利したことがあり、いかに天才・谷川浩司でも初期の頃は兄に勝てず、駒を噛んで悔しがった話は有名です。谷川さんの実家のお寺は阪神大震災の時に全壊してしまいましたが、なぜかその駒は残っているそうです。そういう意味では谷川さんも将棋棋士になるためには恵まれた環境にあったと言えます。喧嘩の絶えない兄弟に親御さんが将棋盤を与えていなければ、天才棋士・谷川浩司は存在しませんでした。人生は紙一重ですね。
さて藤井聡太七段が王将戦二次予選であと一度勝てば、王将リーグ入りをかけた大一番で谷川・藤井戦が実現します。藤井君の相手は中村太地七段。中村さんは現在不振で順当にいけば藤井君有利ですが、中村さんも1年前まではタイトルを持っていた実力者なので、戦ってみないと分かりません。藤井君が幼い頃から憧れ続けた谷川浩司九段。谷川さんも藤井君との対局をモチベーションにして年齢と戦ってきました。鋭く激しく切り込む、そして華麗な気風もよく似て、光速流の後継者は藤井君しかいないでしょう。両者が待ち焦がれた対局はついに実現するのでしょうか?