挑戦者の藤井聡太三冠が3連勝で迎えた竜王戦第4局は藤井三冠が激戦の末、豊島竜王を下し、竜王位を獲得しました。これで四冠、そして初のビッグタイトルです。実力的にはすでにナンバーワンの呼び声は高かったのですが、いよいよ格においても渡辺明名人に並び、棋界の頂点に立ちました。藤井時代の幕が開けたのだと思います。
それにしても強かった。あの豊島さんを寄せ付けませんでした。特に第4局は角換わりの立ち上がりから大熱戦になりましたが、持ち時間がほとんどない状況でも正確な指し手を重ね、最終盤で相手のミスを誘っての勝利、藤井新竜王、見事でした。
ストレート負けを喫し、無冠となった豊島九段ですが、決して不調という訳ではなく、藤井君の出来が良すぎただけです。謙虚で研究熱心な豊島さんですから、さらにパワーアップしてタイトル争いに戻ってきて欲しいですね。藤井豊島戦は最終的には100局以上になると思いますから、まだ二人の戦いは序章に過ぎません。
話を藤井最年少四冠に戻しますが、現在、王将リーグでトップに立っており、挑戦権を獲得する可能性は高いと思われます。渡辺王将を倒して五冠王となるかが、最大の焦点になります。
史上最年少四冠、ならびに初のビッグタイトルとなる竜王獲得、藤井新竜王おめでとう!