ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

森山直太朗「茜」

2022-09-14 11:07:25 | 歌詞

さっきまでの通り雨が まるで嘘みたいに

青く澄み渡る空 君の悪戯かな

出会った頃も今日と同じ気まぐれな空だった

はしゃいで揺らぐ影 語らう声の調べ

思い出は笑みで埋まってゆくのに

心 伽藍堂のまま

何も恐れずに求めずに

君を信じられたなら

何より大切なもの 雲の間に間に

君は僕に教えてくれた

愛より確かなこと 千代に八千代に

茜 茜色に染まる空

 

何より大切なもの

茜 茜色に染まる空

今もこの胸に生きているから

 

これまでも「さくら」、今の季節なら少し過ぎましたが「夏の終わり」など多くの名曲を残してきた森山直太朗。そしてここに新たな名曲が加わったように思います。

それがこの「茜」です。

 

素直に受け取ってしまうと「僕」の彼女だった茜はもうこの世の人ではないと感じます。   

冒頭の「さっきまでの通り雨が、まるで嘘みたいに、晴れ渡る空。君の悪戯かな」

ここで茜が今は空にいることを暗示しています。

「はしゃいで揺らぐ影。語らう声の調べ」

この1行だけで僕と茜が付き合っていた頃を記しています。

また「思い出は笑みで埋まってゆくのに、心、伽藍堂のまま」 

少し難しいですけど、過去は美化されたり、増幅されたりする事はよくありますよね。そして君のいない今、心はからっぽだよ。おおよそ、こうした解釈になりますか。

「何より大切なもの、君は僕に教えてくれた。愛より確かなもの、茜、茜色に染まる空」

 

そして締めくくりに「今もこの胸に生きているから」。やはり茜は亡くなっていることが抽象的な言葉ながらも、よりはっきりと描かれています。

 

この優れた歌詞に美しいメロディ―が加わり、歌唱力抜群の直太郎さんが歌い上げるのですから、贅沢な作品です。

 

コメント
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