ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

天才は悲しいものだと思っていた

2023-06-26 11:57:52 | 

子供はみな天才だとよく耳にする

だとすれば天才のみならず

人そのものが悲しい存在になる

しかし、大抵の人間は自らの才能に気付かず大人になる

その方が幸せなのかもしれない

 

清原は一流なのに哀しい男

明菜は一流なのに哀しい女

彼らは20才過ぎにはすでに翳りを纏っていた

圧倒的なパフォーマンスの裏側で

キラキラした街に繰り出しても

むしろその光が闇を際立たせるのだ

 

僕の天才への観念が固まって、

長い年月が過ぎた頃

大谷翔平は出現した

登坂日にマウンドに上がり

それ以外の日は左打席に立ち

そして圧倒的なパフォーマンスを披露する

これまでの野球の常識を覆す青年だ

彼は本当に楽しそうだ

悲しみが見えない

彼の圧倒的な熱量が

ネガティブなものを溶かしてしまっているようだ

 

大谷、これからも頼んだよ

クレバーで勇敢な投手でいてほしい

豪快なホームランを打ち続けてほしい

そして何よりも楽しくプレーしてほしい    

 

 

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