阪神が18年ぶりにリーグ優勝を決めた
甲子園に流れる六甲おろし
その光景はあの頃と何も変わらないように映る
ラッキーゾーンが消えたぐらいか
1985年、僕は退屈な授業の教室で
スター選手の下敷きの裏に記された
六甲おろしの歌詞を見ている
とっくに3番まで覚えても飽きることはない
自然と古関先生のメロディーも加わってくるのだ
あの時、僕は夢の季節に住んでいた
その後、数年で阪神は最下位が定位置のチームに成り下がった
そして僕は夢を見たまま落下した
あれを地獄と呼ぶのだろう
もう二度と這い上がれそうにない
2023年、僕は生きている
地獄に落ちてから大きく時が流れたというのに
お世辞にも人並みの人生が送れている訳ではない
ただ、人との比較はもうやめだ
夢の季節の自分との比較ももうやめだ
1985年、ヒーローだった岡田が若虎たちの手で胴上げされている
聖地甲子園で
美しい風景だ
「生きてりゃ、君にもアレがあるかもしれんで」
岡田の声が聞こえるようだった
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