風が踊るグランドベンチの隅
誰かほら忘れていったわ ユニフォーム
汗にまみれ あちこち破れかけて
手にとると涙が出た
ねえ音も立てず過ぎてゆく青春には
さよならがいっぱい
ねえ楽しい日々 お願いこのまま
stay stay stay 時よ動かないで
わたしはまだ あなたに好きですって
打ち明けてさえいないの
色々な意味を込めてアニメ「タッチ」のエンディングテーマ曲「青春」を選びました。
俗にいう卒業ソングの歌詞には同じようなフレーズが多く(尾崎豊の「卒業」は例外)、好きな曲は多いのですが、歌詞は悪く言えば似たり寄ったり。桜、教室、制服のボタン、4月からは、などが重なっています。
そんな中で「青春」は野球部の女子マネージャーの視点から描いていて新鮮です。
ベンチの隅に誰かが忘れていったユニフォーム。
「汗にまみれあちこち破れかけて、手にとると涙が出た」
古びた歌詞にも見えますが、普遍的なものかもしれません。
「音も立てず過ぎてゆく青春」
無意識に流れるものですね。
「時よ、動かないで」
学生時代は時が動くことを恐れなかった。しかし、この女子マネージャーは、それが動かないことを願ったのですね。いまの季節、そうした想いの学生も多いのではないでしょうか。
「わたしはまだあなたに好きですって、打ち明けてさえいないの」
「わたし」は浅倉南。「あなた」は上杉達也で間違いないと思いますが、南が達也のことを「たっちゃん」と呼んでいました。
いま、「たっちゃん」が再ブームです。彼のミドルネームは「達治」ですが。
また、「青春」は1986年の選抜入場行進曲でもあります。春のセンバツも間近です。
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