ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

「青春」岩崎良美

2023-03-17 11:43:56 | 歌詞

風が踊るグランドベンチの隅

誰かほら忘れていったわ ユニフォーム

汗にまみれ あちこち破れかけて

手にとると涙が出た

ねえ音も立てず過ぎてゆく青春には

さよならがいっぱい

ねえ楽しい日々 お願いこのまま

stay  stay  stay  時よ動かないで

わたしはまだ あなたに好きですって

打ち明けてさえいないの

 

色々な意味を込めてアニメ「タッチ」のエンディングテーマ曲「青春」を選びました。

俗にいう卒業ソングの歌詞には同じようなフレーズが多く(尾崎豊の「卒業」は例外)、好きな曲は多いのですが、歌詞は悪く言えば似たり寄ったり。桜、教室、制服のボタン、4月からは、などが重なっています。

 

そんな中で「青春」は野球部の女子マネージャーの視点から描いていて新鮮です。

ベンチの隅に誰かが忘れていったユニフォーム。

「汗にまみれあちこち破れかけて、手にとると涙が出た」

古びた歌詞にも見えますが、普遍的なものかもしれません。

 

「音も立てず過ぎてゆく青春」

無意識に流れるものですね。

 

「時よ、動かないで」

学生時代は時が動くことを恐れなかった。しかし、この女子マネージャーは、それが動かないことを願ったのですね。いまの季節、そうした想いの学生も多いのではないでしょうか。

 

「わたしはまだあなたに好きですって、打ち明けてさえいないの」

「わたし」は浅倉南。「あなた」は上杉達也で間違いないと思いますが、南が達也のことを「たっちゃん」と呼んでいました。

いま、「たっちゃん」が再ブームです。彼のミドルネームは「達治」ですが。

また、「青春」は1986年の選抜入場行進曲でもあります。春のセンバツも間近です。

 

 


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