ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

村下孝蔵「踊り子」

2021-10-12 12:04:26 | 歌詞

遠い昔、友人の家のレコードで村下孝蔵の「初恋」を聴いていた。いい曲と思う反面、随分渋いと感じた記憶があります。

村下さんは、例えば沢田研二や西城秀樹、郷ひろみなどのスターとは対極にありました。公務員がギターを抱えて歌っている印象です。しかし、後々になって、あの人は本物のミュージシャンであり、詩人だったと気づかされる訳です。

中でも「踊り子」という曲の歌詞が好きです。

 

答えを出せずにいつまでも暮らせない

バス通り 裏の路地 行き止まりの恋だから

この出だしで情景がくっきり浮かびます。

 

林檎の花が咲いてる暖かい所なら何処へでも行く

現実逃避ですかね。それにしても村下さんの言葉は美しい。

 

つま先で立ったまま君を愛していた 

どこか無理していて、不安定さを感じます。

 

踊り出す くるくると 軽い目眩の後

写真をばらまいたように心が乱れる

「写真をばらまいたように心が乱れる」

この表現凄いなあ。カッコいい。村下さんはロマンチストですよね。

 

この美しく上質な言葉に哀愁のあるメロディ、確かな歌唱力が加わる訳ですから名曲になるのも頷けます。

 

YouTubeを見ると、木村文乃や長澤まさみら綺麗な女優さんの映像が花を添えています。

 

それにしても若くして亡くなられたのは残念です。それでも村下さんの曲は、今もなお力強く生き続けています。


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