まだ辛うじて見頃を保っているだろうか
いまにも宙に舞い
ひらひらと地に落ちそうな花びらを眺め
僕は遠い昔を思い出していた
大学の入学式を終え
ぐったりした体でふらふらと歩きながら
いつまで学生でいられるだろうと考えていた
長くても卒業までは持たない
千鳥ヶ淵の桜は満開だった
絶望と悲壮の心で見つめたあの桜が
これ迄で最も美しかったような気がする
大学生活は二年続いたが
卒業は遥か彼方だった
以後は転々と生きて長くなった
最近は「お前、凄いよ。よく頑張ってきたな」と
稀に自身の内側が誉めてくれる
あなたも人知れず
重たい運命を背負ってきたならば
人知れず苦悩に日々を奪われてきたのなら
「よく生きてきた」と讃えて欲しい
評価していただき有難うございました。
スレッドを何篇も読ませて頂き、タイトルにした「真贋を見極める」とは、何か。
こんな事を思ってしまいました。
目、心、頭脳。
価値観、思考力、人生観。
勉強させられました。
ありがとうございます。