昨日、永瀬拓矢王座に藤井聡太竜王・名人が挑戦する王座戦第1局が行われ、永瀬王座が藤井竜王・名人を下しました。王座戦は五番勝負のため3勝先取で決着がつくため、藤井名人にとって苦しいスタートになりました。
繰り返しになりますが、やはり藤井名人は状態が良くないですね。得意の終盤での逆転負け。八冠へ向け、早くも赤に近い黄信号が点りました。
例えばサッカーは前半・後半に、野球は序盤・中盤・終盤に分けられます。将棋は後者ですが、野球と違うのは将棋は終盤の比重が大きいです。7回は1点が3点になり、8回には5点、9回には10点にもなる。大雑把に言えば、これが将棋というゲームの本質です。
その終盤が滅法強かったからこそ、藤井聡太は通算勝率8割3分という驚異的な数字を残してこれました。しかし、現在は得意なはずの終盤が心もとない状態です。それが王座戦第1局に敗北という形になって現れました。
藤井さんにはぜひ八冠を達成してもらいたいです。棋士人生で一度しかないチャンスかもしれません。しかし今の状態では負けても仕方ないとも思います。
一般的に言えば才能の藤井、努力の永瀬。八冠をかけた歴史的な決戦は、将棋の神様が演出したかのようなガードになりました。とてつもない才能ととてつもない努力のぶつかり合い。
早くも第2局が大きな山になります。藤井さんが最近、苦手にしている後手番を制すれば五分に戻りますが、永瀬さんが勝てば、大きく防衛、名誉王座に近づきます。藤井さんは10代から奇跡的な、神がかった将棋を披露してきました。その再現を期待しています。
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