昨日、朝日オープン準決勝、決勝が行われ、準決勝で大会2連覇中の藤井聡太七段を破った千田翔太七段が、決勝で永瀬拓矢二冠を破り、初優勝を飾りました。
ついに藤井君、朝日オープンで敗れましたね。内容的にも評価値以上に常に千田七段のペースだったように思います。終盤、粘りを見せた藤井七段も逆転には至らず、そのまま押し切られてしまいました。
それにしても、改めて千田七段の研究の深さを見る思いです。時間をほとんど消費せず、要所の部分で時間を使うスタイル。これは、千田さんと同じくAI研究のトップを走る豊島竜王・名人と一致します。そして、現在、デビューから1年で棋王戦挑戦者となった本田奎五段も目標は人間の棋士ではなくコンピューターと公言していますから、深いAI研究をしていることは間違いないでしょう。今回、千田七段が大きな結果を残したことで、ますますAI信奉者は増えると思われます。
AIの力が棋士を超えた時から、人間の指す意義が問われるようになりました。いつの時代もプロ棋士が最強であって、そこに価値があるからこそスポンサーが付き、この職業が存在したのです。しかし、これからレベルの高い将棋を堪能するならコンピューター同士の対局を見ればいいのではという風潮が生まれ、将棋界内部でもAIに関わる大きな問題を抱え、プロ棋士誕生から400年でおそらく最大のピンチを迎えました。そんな時にすい星のように現れた救世主が藤井聡太でした。
藤井フィーバーで、これまでの問題をすっかり覆い尽くせたようにも見えました。しかし、やはり根本的な課題は何も解決はしていません。当の藤井君が語っていたと思います。「実力的に人間がAIに及ばなくなった時代に棋士が将棋を指す意義は常に問われている」と。
数年前に聞いた話では、「AIは前の年のAIと対局させると8勝2敗。人間はこのペースで強くなれない」と。今回、千田七段に敗れた藤井君や永瀬さんは練習であっても人と指すことを重視するタイプ。藤井君は言わずと知れた詰将棋の天才であり、彼が9歳の時の数手を見ても、非凡さが手に取るようにわかります。これまでなら、はっきりと藤井聡太の時代が来ると言えたでしょうが、今は分からない時代になりました。永瀬さんは人間臭い将棋ですね。もちろんこの2人もAI研究しているのは間違いないのですが、やはり彼らのような棋士に奮起してほしいですね。
そうした意味では4月からの名人戦を含めた豊島名人に渡辺三冠の十番勝負。現在の最強棋士はどちらかということで注目されていますが、秀才・豊島のAI流か、天才棋士・渡辺明かという意味でも目が離せません。
ついに藤井君、朝日オープンで敗れましたね。内容的にも評価値以上に常に千田七段のペースだったように思います。終盤、粘りを見せた藤井七段も逆転には至らず、そのまま押し切られてしまいました。
それにしても、改めて千田七段の研究の深さを見る思いです。時間をほとんど消費せず、要所の部分で時間を使うスタイル。これは、千田さんと同じくAI研究のトップを走る豊島竜王・名人と一致します。そして、現在、デビューから1年で棋王戦挑戦者となった本田奎五段も目標は人間の棋士ではなくコンピューターと公言していますから、深いAI研究をしていることは間違いないでしょう。今回、千田七段が大きな結果を残したことで、ますますAI信奉者は増えると思われます。
AIの力が棋士を超えた時から、人間の指す意義が問われるようになりました。いつの時代もプロ棋士が最強であって、そこに価値があるからこそスポンサーが付き、この職業が存在したのです。しかし、これからレベルの高い将棋を堪能するならコンピューター同士の対局を見ればいいのではという風潮が生まれ、将棋界内部でもAIに関わる大きな問題を抱え、プロ棋士誕生から400年でおそらく最大のピンチを迎えました。そんな時にすい星のように現れた救世主が藤井聡太でした。
藤井フィーバーで、これまでの問題をすっかり覆い尽くせたようにも見えました。しかし、やはり根本的な課題は何も解決はしていません。当の藤井君が語っていたと思います。「実力的に人間がAIに及ばなくなった時代に棋士が将棋を指す意義は常に問われている」と。
数年前に聞いた話では、「AIは前の年のAIと対局させると8勝2敗。人間はこのペースで強くなれない」と。今回、千田七段に敗れた藤井君や永瀬さんは練習であっても人と指すことを重視するタイプ。藤井君は言わずと知れた詰将棋の天才であり、彼が9歳の時の数手を見ても、非凡さが手に取るようにわかります。これまでなら、はっきりと藤井聡太の時代が来ると言えたでしょうが、今は分からない時代になりました。永瀬さんは人間臭い将棋ですね。もちろんこの2人もAI研究しているのは間違いないのですが、やはり彼らのような棋士に奮起してほしいですね。
そうした意味では4月からの名人戦を含めた豊島名人に渡辺三冠の十番勝負。現在の最強棋士はどちらかということで注目されていますが、秀才・豊島のAI流か、天才棋士・渡辺明かという意味でも目が離せません。