一月十七日(日)晴れ。
いやはや目を覚まして時計を見たら、何と十時半。我ながら良く寝たものだ。そういえば、昨日の産経新聞の書評のコーナーに、鈴木邦男さんの「右翼は言論の敵か」(ちくま新書)が紹介されていた。書評を書いたのは、お世話になっている筑摩書房の編集長のA氏。以前にも私のブログで紹介したが、民族派運動とそれに関する人物などが分かりやすく書かれており、数多ある右翼関係の解説書の中でも白眉のものと思っている。私としては、野村先生のことについて書かれた「言葉を伝えるたたかい」がとても良かった。
岐阜の細川先生からも、その本を紹介するメールが入った。
久し振りに、日曜日に家族が揃ったので、天気も良いこともあり、「みなとみらい」の散策に出た。ランドマーク・タワーの中のレストランで昼食をとり、二時間ほど皆で散歩した。その後、伊勢佐木町の有隣堂に行き、本を二冊購入。「世界は俺が回している」(なかにし礼著・角川書店)。産経新聞に連載されていたものだが、角川から出るとは、出版に関する水面下での戦いがあるのだろうか。もう一冊は、「沈黙のファイル・瀬島龍三とは何だったのか」(共同通信社社会部編・新潮文庫)である。来週から出張が続いているので、のんびり電車の中で読もうと思っている。
夕食は、子供達のリクエストに答えて「しゃぶしゃぶ」にした。と言っても牛肉ではなく、豚肉である。沖縄の友人から送って頂いた「アグー」という豚肉での「しゃぶしゃぶ」。最後は、夏の残りの素麺を入れて食べた。ちなみに今日は休肝日。
新聞に、今回の小沢一郎の元秘書らの逮捕を、何をトチ狂ったのか、鈴木宗男が、検察の特捜を二・二六事件の青年将校に譬えてコメントしていた。まったく勉強不足と言おうか、無知というのか、純真無垢で国の将来を憂いて決起し、事志と違い刑死した青年将校と権力の象徴である検察と同一視するとは、素っ頓狂な野郎だ。自分が逮捕されたことに対する恨みもあるのだろうが、それはそれで「不徳の致すところ」と静かにしていれば大したものだが、まあそんな心境には程遠い人間なのだから仕方がない。
酒を飲んでいない時は、布団に入るのが早い。今日行なわれた「都道府県対抗駅伝」の録画でも見ながら寝るとするか。
貧困の政治 飛雪が罵りあふ
とは野村先生の句である。