白雲去来

蜷川正大の日々是口実

電子辞書かと思ったら電算機。

2017-08-24 10:37:16 | 日記
八月十九日(土)晴れ後雷雨。

原稿を書いている時に、その昔は、「広辞苑」が手放せなかったが、今は、SEIKOの電子版の「広辞苑」。いわゆる「電子辞書」である。便利になったとつくづく思う。しかし、その電子辞書を使おうと思って、手にしたのが、CASIOの電算機・・・。こういったことが度々ある。ハッと思ってから、情けなくて笑いがこみあげてくる。

勘違いではないが、歳を感じるのが、「衣紋掛けを持って来い」、「ハンガーでしょ」と言われ家族に笑われる。その他、乳母車、写真機、ガソリンは燃料。テレビのリモコンはチャンネル。床屋は、散髪。その都度家族に笑われる。あーあ、夏だけれども「降る雪や昭和は遠くになりにけり」か。

朝食は、白菜ときくらげのうま煮、豊橋のさつま揚げ、とーふの味噌汁、ネギ一杯。昼は、塩おにぎり一個。夜は、久しぶりに松原商店街の「魚幸」へ。マグロを買ってから、すぐ前の肉屋で「牛タン」を仕入れ、もう一品は鮭のハラス。夜になって、雷と豪雨。青森から帰ってくる愚妻の飛行機が心配である。案の定、羽田から飛行機が来ないので、二時間近く遅れるとのこと。九時に帰る予定が、羽田に着いたのが、十一時過ぎ。結局自宅に戻った時には、日にちが変わっていた。

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惜別。

2017-08-24 10:23:00 | 日記
八月十八日(金)曇り。

過日、お世話になった方の訃報が届いた。そして今日は、その方の通夜である。松本佳展君と待ち合わせて葬儀場へ。今年の春に行われた「西郷南洲会」でお会いしたばかりだと言うのに、ショックだった。遺影には、元気なころのお姿があった。まだ五十九歳と言う若さにも驚いた。生前のご厚誼に感謝しつつ、ご焼香を済ませた。合掌。

朝食は、千葉産のサバの文化干し、船納豆、三陸のわかめの味噌汁。昼は、インスタントの塩ラーメン。夜は、子供たちを連れて、自宅の近くのお好み焼屋「鶴屋」へ。子供が小さい頃は、私がお好み焼きを焼く係りだったが、今では、子供が全てやってくれる。私は、飲みながら、皿にとってくれた、物を食べるだけである。嬉しいような、寂しいような。おまけに、「お父さん。あんまりソースを一杯かけると、塩分獲り過ぎでで体に良くないよ」だって。子供相手では、「もう一軒行こう」とも言えず、すごすごと家に帰りました。

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斎藤茂吉と鰻。

2017-08-24 09:43:49 | 日記
八月十七日(木)曇り後雨。

今週は、月曜日から今日まで、ずっーとグズグズ天気が続いている。かんかん照りの続く日もキツイが、こう雨ばかりだと、イジイジいじけてくる。勝手なものだ。ニュースでは日照不足で、青物野菜の値段が上がっているとのこと。テレビに出てコメントする、女の人が、「高くて困ってしまう」とか言っているが、たかが一時期、野菜の値段が百円程度上がったって、グスグス言ってんじゃねえよ。といつも思う。食べる人よりも作る農家の方が、もっと深刻だし、ルイビトンのパック持って、五十円、百円で泣くなよ、このババア(失礼)と、テレビに向かって毒づいてしまう。

朝食は抜いた。何故ならば、昼に友人と、東神奈川にある鰻屋「菊屋」に行くからである。十一時半にお店へ。「特上」が、サンキュツパ。重箱からはみ出るような鰻を堪能。今年二回目である。友人に感謝。夜は、帰郷している愚妻が送ってくれた「紅鮭のカマ」、蒸し鶏、豊橋のさつま揚げ、スーパーにあった「松茸」。何と五百九十円。切り身がきれいに並べてあったので、思わず買ってしまった。どうでしたかって。反省しきりです。お供は、鹿児島の「権現」という焼酎。

私の好きな『週刊文春』のコラム、平松洋子さんの「この味」の第二九五回が「茂吉の鰻」。

歌人斎藤茂吉は、無類の鰻好きだった。いや、好きという言葉から八ミ出してしまう、空前絶後の鰻アディクト(注・常用者、中毒者、熱中者、大のファンぶり)僕だってあたしだって大好物なんですよ鰻、と手を挙げるひとはたくさんおられようが、茂吉ほど鰻を食べに食べたひとをほかに知らない。その破格の行状を明るみに出すのが、『文献 茂吉と鰻』(林谷廣著昭和五十六年〃短歌新聞社刊行)だ。著者は、斎藤茂吉記念館の運営に尽力してきた人物で、斎藤茂吉研究会会長、アララギ会員。いったい茂吉が生涯にどれほど鰻を食べたか、日記や資料を駆使しながら、重箱のすみまでつつきにつついて調べ上げた一大労作である。茂吉の鰻好きはつとに有名ではあったけれど、ここまで微に入り細をうがった調べ物はなく、しかし、「文献」と一歩下がるところが奥ゆかしい。鰻が気になる者として、やっぱりこの本は読んでおかなくちや、と古書店で探して入手した一冊なのだった。

斉藤茂吉、シーウラヤマ。いや羨ましい。うなぎは、生意気な店で食べると、一万円もするから、庶民のものではなくなった。寅さんの映画にも出た駒形の「前川」。一度行ってみたいが、地元の盟友が、鰻がニガテと来ている。以前、その盟友とお世話になっている方に連れられて、南千住の「尾花」に連れて行って頂いたが、「う巻き」「白焼き」「いかだ」「うな重」を四人で食べた時のお会計を聞いて、ひぇー!蒲焼の匂いで済ます夏の宵。か。
 

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