白雲去来

蜷川正大の日々是口実

歳歳年年人同じからず。か。

2018-10-22 17:07:25 | 日記
十月十七日(水)晴れ。

宴席や様々な会合の場で挨拶を頼まれることがある。有名人でもないし、運動家として誇るべき戦歴もない、決して謙遜などではなく、文字通りの浅学非才の身である。それではなぜ、と思われるかもしれないが、古稀に近い歳のせいと、野村先生の門下生ゆえであろう。

壇上に立ちと、頭を巡るのが、唐代の詩人、劉希夷の有名な「代悲白頭翁」(白頭を悲しむ翁に代かわりて)と題する詩の第四節、「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」。毎年毎年、花は変わることなく咲く。人の世の変わりやすいのに比べ、自然は変わらないことのたとえである。しかし、話の枕詞にこれを使ったことはない。

二十日の群青忌の壇上に立つとき、客席を眺めて、きっとこの詩が浮かぶに違いあるまい。午後から、役員の末席を汚している大行社の幹部会議有り東京行き。本を読んでいたら目が疲れてウトウトしてしまい、危うく品川を過ぎるところだった。三時より会議、ご挨拶をさせて頂いた。

夜は、有志にて六本木へ。群青忌まで酒を控えているので、八時にお暇した。※写真は野村先生と川谷拓三氏、映画「撃てばかげろう」の撮影時の一コマ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする