白雲去来

蜷川正大の日々是口実

時代を映す愛国党のポスター。

2021-09-25 13:51:49 | 日記

9月12日(日)曇りのち雨。

左右の運動の主流が街頭活動だったころ。当然ながらポスター貼りは、文字通り「ポスター戦」だった。取り締まりもそれほどうるさくなく、現行犯でなければ、逮捕されることもなくポスターは貼り放題だった。何と言ってもずば抜けていたのは愛国党のポスターだった。他団体がポスターを作っても、東京の中心部では、愛国党のポスターばかりで貼る場所を探すのが大変だった。

私が若い頃の東京には、愛国党の他、防共挺身隊、大日本清流社、防共新聞社、学純同といった団体のポスターが、それこそ主要駅の周りには右翼のポスターで埋め尽くされていた。もちろん左翼のポスターも多く、そのポスターの上にポスターを貼る、いわゆる潰し合いも運動の一環だった。政治団体以外では「どもり、赤面、対人恐怖症は治る」のポスターも良く目についた。

私は、東京でのポスター貼りは経験がないが、横浜では、毎晩のようにポスターを貼って歩いた。私が貼ったポスターを見て、世の中が変わるのではないかと言う思いがあった。私は20代の前半。思えば純粋な頃だった。デジタルな時代になり、またポスター貼りで逮捕されると驚くほどの高額な罰金を科せられたりで、「ポスター」は左右の運動の主流ではなくなってしまった。

その愛国党のポスターをスクラップし、CDにコピーしたものをを舟川孝さんから頂いた。何と言っても愛国党のポスターは戦後の政治史をそのまま表現している。頂いた物で古いものは、赤尾先生の「追放を解除せよ」何て言うものもあって驚かされる。赤尾先生の追放が解除されるのは昭和26年(1951)のことであるから、まだ進駐軍の右翼への取り締まりが厳しい中の1950年にそういったポスターを貼る勇気にはただ、ただ脱帽せざるを得ない。また愛国党のポスターと言えば、戦後の東京の風物の代名詞のようなものだった。植木等の映画「無責任シリーズ」の中に、植木等が恋人役の藤山陽子と丸の内を歩くシーンの中に愛国党のポスターが映っていて時代を感じさせる。

舟川さんから頂いた、素材をPCのソフトを利用して、何とかきれいにしてお見せしたいと思っている。※写真は赤尾先生の追放解除を要求する1950年のポスター。


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念願のA3スキャナー。

2021-09-25 13:01:15 | 日記

9月11日(土)晴れ。

以前から欲しかったA3まで大丈夫なスキャナーを買いに横浜駅のヨドバシカメラへ。現在使っているのは2台。エプソンのGTーX820というスキャナー専用機とプリンターとファツクスなどの一体型のHP(ヒューレット・パッカード)のOfficePro8710と言う機種のもの。HPのものはリースである。エプソンのスキャナーは解像度がとても良く、もう12年も使っている。最近は、プリンターやファツクスなどが一緒になった一体型の物が主流で、スキャナーの専用機種というものがあまりない。それもA4サイズが最大である。

本や頁数の多い書類などをスキャンするには「スキャンスナップ」がとても便利だ。単行本一冊を入力するのに五分もかからない。それも両面である。野村先生の『銀河蒼茫』などを電子書籍化するつもりで以前買ったが、おお!ここまで便利になったか。と感心した。

そうそうA3まで大丈夫なスキャナーの話。パソコンで調べたら「サンワダイレクト」という会社に「A3スキャナー・フラットヘッド」と言う物があることを知って、ヨドバシに行った次第。ポイントが15000ぐらいあるし、それを使えば安くなるという下心を持って行ったが、残念ながら、そこのメーカーの物は扱っていないという。結局ネットで注文した。4万7千9百80円。高いか安いか分からないが、とりあえず、前から欲しかったものが手に入って満足である。

夜は、カツオ、エビチリ、鶏肉のトマト煮。お供は「伊佐美」。酔狂亭にて独酌。


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