4月3日(日)雨。
ニュースは、毎日ウクライナ情勢のことばかり。ロシア通とかいう大学の先生や防衛の専門家の顔ぶれも同じ。ロシアの脅威何て何も今更始まったわけではなく、我国だって北方領土を強奪されたままだし、そのロシアの脅威を日本人が気にしないか、気が付かないだけだ。ウクライナの都市の惨状を目にするたびに、明日の日本かもと、暗澹たる気持ちになる。杞憂に終わればよいのだが。
ロシアの侵略は、その実は「米ロの代理戦争」、「米国の民主党のせい」、「ウクライナのネオナチ勢力のせい」「なんでも反米の立場から、日本のニュースをフェイクと断ずる人」等、甲の人が論ずると、乙の人がそれに反対するというように、議論がいろいろあってまとまらないことを「甲論乙駁(こうろんおつばく)」という。正にその状態。早い話が、誰も現場に行っこともなく(私も)、自分が「そう思う」あるいは「そうあって欲しい」という意見に近い人の論を信じ、自分の意見のように言う。本当のことは誰も分からない。たった一人、分かっているのはプーチンだけだろう。
友人の戦場カメラマンの宮嶋茂樹さんが現地に行きレポートを送っており「文春オンライン」で読むことが出来る。私は、彼の見聞きしたこと、レポートを信じている。どんな理由があるにせよロシアの行なっていることは、武力による現状の変更、すなわち侵略行為である。私が分かる事実は、それ以外にない。