白雲去来

蜷川正大の日々是口実

思い出のラドー。

2024-10-20 13:47:13 | 日記

10月18日(金)曇り後小雨。

時計が好きで何本か持っている。決して高い物ではなくデザインなどが気に入ったものを衝動買いしたものばかりであるから、ポケットマネーで買える程度の値段である。その中でも、一番大切にしてるものが一本ある。野村先生が亡くなられる一年前の平成4(1992)年9月4日から14日まで約2週間、ローマ、ベネチア、ナポリ、シチリアと旅した最終日にパリに渡った。当初は、パリは予定に入っていなかったが、私が無理を言ってスケジュールに入れて頂いた。

何故パリか・・・。深い意味はなく、「花の都パリ」というイメージに対する単なるミーハー的な憧れに過ぎなかった。慌ただしく、ベルサイユ宮殿やルーブル美術館などを回ったが、印象に残っているのは観光船でのセーヌ下りとナイトクラブ「リド」でショーである。先生とシャンゼリゼを歩いている時に、なぜか時計屋に入り、「フラン(当時はEUに統一される前だった)が余っているので、日本に帰っても使い道がないのでお土産を」と言って買って頂いたのがラドーの時計である。それから32年が過ぎたが、これまでに2度ほどメンテナンスをしただけで、一度も故障したことがない。「群青忌」はもとより先生に関連する行事の時は、そのラドーを必ず着けていくことにしている。その時計を見ると、ナイトクラブ「リド」の帰り道にシャンゼリゼで、クラリネットとアコーディオンの二人の「流し」に演奏してもらった「パリの空の下セーヌは流れる」の曲が浮かぶ。歳を取ると、妙に昔のことが頭に浮かび、誰かに話したくなる。それをノスタルジジイと言うと浅田次郎さんの本で知った。

明日の、法事に参加するために横浜に泊まった函館、豊橋、京都の社友と「やまと」へ。大熊氏と佐伯さんが合流。その後「サリーズバー」へ転戦。


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