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1月22日(月)曇り。
朝食は抜いた。昼食は「チャーハン」に大根の味噌汁。夜は、お世話になっている方と、時局を肴に一献会。いつも行く「浜一寿司」で待ち合わせたが、定休日を忘れていた。急ぎ河岸を替えて、京急の井土ヶ谷駅近くの焼き鳥屋「ばくだん」へ。軽く飲んでから、六ッ川街道の「ひなた」へ転戦。九時前に帰宅。
『刑事たちの挽歌』を読んでいたら、懐かしい人の名前を見つけた。「ミスター捜査一課長」と言われた寺尾正大氏だ。氏とは神楽坂の料亭で一度だけお会いし、食事をしたことがある。同席したのは、野村先生や新右翼の担当公安を永くつとめたS信氏と彼の上司で、「宮忠」こと公安三課長の宮崎忠氏のお二人。その宮崎氏から紹介されたのが寺尾氏だった。特に私に用事があったわけではなく、「たまには一杯やろう」と言うことで誘われた。確か野村先生が亡くなられた翌年の事だと記憶している。寺尾氏は、偶然にも私と下の名前が一緒で、それで親近感を感じてくれたのかもしれない。その寺尾さんの死亡記事を見たのは、4年前の一月だった。
昨年、群青忌の案内をS信氏に送った所、奥さんから電話があり、2年前に亡くなられたとのこと。葬儀の際に奥さんが棺に野村先生のDVDを入れてあげようと思ったが、ケースはあるのだが、中身がなかった。後日、再生デッキを見たら野村先生のDVDが入ったままになっていたそうだ。ほとんど公安警察の人とは会うことのなかった先生だが、珍しくS信氏とは、気が合った。先生の葬儀の時もS信氏が、朝まで棺に寄り添っていた姿が忘れられない。
宮崎さんはお元気だろうか。何でもご子息も、ご子息の奥さんも警察官として活躍していることをネットで知った。暖かくなったらS信氏のお墓参りに行って見たいと思っている。確かお住まいは奥多摩と記憶している。お墓も近くにあるのだろうか。それにしても『刑事たちの挽歌』は、捜査一課という人たちの執念と正義感が感じられてとても感動した。良い本との出会いは、良い人との出会いに似ている。