一月十九日(月)晴れ。
朝食の後は、洗濯機のふたが壊れてしまい、その修理の人が来るので待機していた。その間に、様々な手紙を五通ほど書いた。修理代が一万五千円もかかった。うーんこの時期に痛い出費である。
午後からは、事務所に行き、機関誌の印刷。頑張ったが、半分しか出来ずに、子供が帰ってくるので帰宅した。
オバマ氏がアメリカの大統領に就任するが、その期待感からか、マスコミはアメリカ国民の熱狂振りを伝えている。わが国の評論家も、えてして楽観的で、オバマ氏の「変革」に期待している。しかし、果たして万病を治す一粒の良薬などあるのだろうか。いやあるまい。
どこの国の国民も熱っぽく冷めやすい。これが庶民感情と言うものだ。いやマスコミだってそうだ。九・一一テロ直後のブッシュ氏の支持率はどうだったのか。安倍政権誕生の時の、あの高い支持率は・・・。
オバマ氏も例外ではあるまい。この世界的な不況を打破するような特効薬を処方できずに入れば、半年後には、現在の麻生政権と同じような支持率となるに違いあるまい。いやそれを期待しているのではない。国民に希望を持たせることも大事だが、「ガマン」を、臆せず述べることの方が、指導者としては大事なことではないだろうか。
夜、テレビを見たら、若い芸能人の結婚式の様子を報じていた。キャスターは、得意げに、「報道陣は二百人、フジテレビではカメラを七台設置しました」と。バッカじゃなかろうかルンバ、と鼻で笑うのは私だけか。この不況で路頭に迷う人や、経済不安が社会的な現象になっているときに、マスコミはこの体たらくである。人の幸せを妬んでるわけではない。たかが、と言っては失礼かもしれないが、小娘の結婚に右往左往する姿が醜い、と感じるだけだ。
それと、箱根の小湧園というホテルが、バレンタインデーに向けて、「チョコレート風呂」というものを宣伝していた。風呂にチョコレートを入れて楽しんでもらう、とのことだが、こんなことを考えるホテルも、行くほうも頭がおかしい、と抗議する人もいないのか。たしかに、「ゆず湯」や「菖蒲湯」などの習慣がわが国にはあるが、それはそれなりの理由があってのこと。
風呂にチョコレートを入れる余裕があるのならば、宴会での残りの料理を「勿体ないので、お土産でお持ち帰り下さい」ぐらいの宣伝でもしたほうが良い。
小湧園の社長となど会ったことがないが、きっと金はあっても、心の貧しい、無教養な奴に違いあるまい。いやな時世じゃありませんか。