9月9日(水)晴れ。重陽の節句。
起床後に、玄関にあるミニチュアのお地蔵さんや野村先生の遺影に手を合わせる。いつも欠かさず活けているのはスプレー菊。今日は、五節句の内の重陽、菊の節句である。五節句とは、江戸時代に定められた5つの式日(今でいう祝日)をいい、1月7日の人日の節句(七草粥)。3月3日の上巳の節句(桃の節句/雛祭り)。5月5日の端午の節句。7月7日の七夕の節句。9月9日の重陽の節句。
古来、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりで、めでたい反面悪いことにも転じやすいと考え、お祝いとともに厄祓いもしていました。中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿や繁栄を願う行事をしてきた。
幾度か書いてきたが好きな漢詩に王維の「九月九日憶山東兄弟」(九月九日山東の兄弟を憶う)がある。毎年、この日になると、王維の誌と共に、北の果ての一足早い秋の訪れの中に赤く色づいた「ほうき草」とコスモスがセットになって甦る。
独在異郷為異客
独り異郷に在って異客と為り
毎逢佳節倍思親
佳節に逢う毎に倍ます親を思う
遥知兄弟登高処
遥かに知る兄弟高きに登る処
遍挿茱萸少一人
遍く茱萸を挿して一人を少くを
野村先生の句に、白菊の白があふれてとどまらぬ。がある。ニュースで、元ゴールデンカップスのマモル・マヌーの訃報を知る。別段彼と個人的な付き合いがあったわけではないが、横浜がまだヨコハマであった頃から彼の歌を聞いていたように思う。
朝からどこにも出かける気にならず、月が出てから冷蔵庫を漁り酔狂亭にて独酌。
起床後に、玄関にあるミニチュアのお地蔵さんや野村先生の遺影に手を合わせる。いつも欠かさず活けているのはスプレー菊。今日は、五節句の内の重陽、菊の節句である。五節句とは、江戸時代に定められた5つの式日(今でいう祝日)をいい、1月7日の人日の節句(七草粥)。3月3日の上巳の節句(桃の節句/雛祭り)。5月5日の端午の節句。7月7日の七夕の節句。9月9日の重陽の節句。
古来、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりで、めでたい反面悪いことにも転じやすいと考え、お祝いとともに厄祓いもしていました。中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿や繁栄を願う行事をしてきた。
幾度か書いてきたが好きな漢詩に王維の「九月九日憶山東兄弟」(九月九日山東の兄弟を憶う)がある。毎年、この日になると、王維の誌と共に、北の果ての一足早い秋の訪れの中に赤く色づいた「ほうき草」とコスモスがセットになって甦る。
独在異郷為異客
独り異郷に在って異客と為り
毎逢佳節倍思親
佳節に逢う毎に倍ます親を思う
遥知兄弟登高処
遥かに知る兄弟高きに登る処
遍挿茱萸少一人
遍く茱萸を挿して一人を少くを
野村先生の句に、白菊の白があふれてとどまらぬ。がある。ニュースで、元ゴールデンカップスのマモル・マヌーの訃報を知る。別段彼と個人的な付き合いがあったわけではないが、横浜がまだヨコハマであった頃から彼の歌を聞いていたように思う。
朝からどこにも出かける気にならず、月が出てから冷蔵庫を漁り酔狂亭にて独酌。