なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

若いCOPD

2013年02月27日 | Weblog

 50歳の女性が1年前から当院の呼吸器科外来(大学病院から週1回の応援)に通院していた。どうも禁煙していないらしい。スピリーバとアドエアの吸入、テオドール内服が処方されている。一昨日呼吸苦で内科新患を受診した(大学からの応援医師担当医)。酸素飽和度が80%台で入院を勧められたが拒否したそうだ。外来でステロイドの点滴と抗菌薬の点滴をして酸素飽和度が90~92%になった。3日分の追加処方を出して、木曜日の呼吸器科外来を受診することにして、もし呼吸があればすぐに来院するよう伝えたそうだ。病棟にいた時に、担当の先生から電話が来て、悪化時の入院治療を依頼された。昨日、今日と受診していない。楽観的にみれば、良くなったのだろうということになるが、悪化しても入院を勧められるのを嫌って来ない可能性もある。

 診たことがない患者さんなので呼吸器科外来のカルテを見た。胸部CTで両側肺に気腫性変化が広がっていた。スパイロでは、1秒率が30%で重症だった。いずれは在宅酸素療法になると予想される。保険に入ってないので薬だけほしいという記載もあった。夜間に心肺停止になって救急搬入される可能性があるかもしれない。

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