80歳台男性で右肺癌の術後だが、すでに治癒していた。今月初めから気道感染の症状が続き、地元の診療所で抗菌薬を投与されていた。患者さんが肺癌再発を心配しているということで、当院の呼吸器科外来(大学から週1回)に紹介された。胸部X線・CTで見ると、残った右肺の肺底部から間質性陰影と気腫性陰影が増加してきていた。感染症を契機になのか、最初から感染症ではないのかはわからない。
担当の呼吸器科医は炎症を抑えるために、外来で抗菌薬とステロイドを外来で投与しようとしたが、なにしろ週1回しか来ないので、ここからさらに増悪した時の対応はこまってしまう。外来に呼ばれて相談したが、肺底部から陰影が徐々に上がってきていて、外来でプレドニンやデカドロン中等量を投与して、効くのかどうからないと思われた。結局呼吸器科常勤医のいる基幹病院へ紹介することになった。