なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳梗塞の40歳

2013年02月09日 | Weblog

 脳梗塞の40歳男性が、リハビリ目的に基幹病院の神経内科から当院の神経内科に転院してきた。右中大脳動脈が閉塞して、t-PAなどの治療により動脈は再開通したが、梗塞巣は残って左半身麻痺となった。糖尿病・高血圧症があって、HbA1cが10%と血糖コントロールは悪かった。心房細動などの不整脈はなく、心腔内血栓の有無も検査したが、血栓はなかった。動脈解離でもないらしい。MRAやDSAでは中大脳動脈に不整な狭窄があった。特別なものはなく、結局脳動脈硬化とするしかないのかもしれない。

 糖尿病科から当院の内科宛に糖尿病の治療についての紹介状がきていて、糖尿病の治療を担当することになった。インスリン強化療法を行っていたが、肥満があり血中Cペプチドが3と高い。前の病院に1ヶ月半入院して9Kgくらい減量していた。さらに食事療法での減量が望める。徐々にインスリン量を減らして経口血糖降下剤に変更していくことにした。仕事は公務員だが、はたして職場に復帰できるのだろうか。

コメント
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