先週の日曜日に救急搬入された糖尿病性壊疽(左下腿~足)の78歳男性は、CTで骨周囲や筋層内にガスを認めて、その日に下肢切断術を受けた。その後の経過は順調で、糖尿病の治療は内科に依頼された。
ところで、切断された下肢はどうなるのか。これまで考えたことはなかった。病院で廃棄するわけにもいかない。
どうなるのかというと、家族に引き渡されて、火葬になるのだった。病院の通常の診断書が提出されて、それを役所に持っていって火葬の許可が下りる。火葬後のお骨をどうするかは、外科医もわからないと言っていた。家族が保存するか、お墓があれば下肢のお骨だけ入れておくのだろうか。
感染管理は基本的に感染管理ナース(ICN、正確にはCNIC)に全部任せているが、立場上多少は勉強しないとまずい。とりあえず、読みやすそうな「感染予防策の考え方」矢野邦夫著(リーダムハウス)を購入した。いや感染管理のテキスト(順天堂で作成)は購入したが、いかにもテキストという感じで読む気が起きなかった(内容はすばらしいはず)。矢野先生の本はとにかく読みやすい。感染症の学会で座長をされているのをお見掛けしたことがある。