水曜日に意識障害の83歳女性が救急搬入された。救急当番はちょうど神経内科医(ひとり科長)だった。頭部CTでくも膜下出血を認め、右前頭部内側に出血していた。右前頭動脈に脳動脈瘤があったのだろうか。すぐに脳神経外科に救急搬送されたが、手術できるかどうかわからない。いずれにしても急性期の治療後に当院に戻ってくるのだろう。
この患者さんは4年前に内科医院の紹介で、当院頭部MRI検査を受けていた。陳旧性ラクナ梗塞を認めたが、新規の脳血管障害はないと放射線科で読影されていた。その時のMRAで、脳動脈瘤はない。そこからの4年間に脳動脈瘤ができたことになる。