先週の土曜日は内科日直の後に病院で待機していたが、当直の外科医から相談された。火曜日から高熱が続いて、食欲がないという訴えで受診していた。頭痛はあるが、咽頭痛・胸痛・腹痛はない。全身に淡く発疹(紅班)が出ていたが、かゆみはなかった(その日に出た)。
点滴して血液検査が提出されていた。白血球数5700・血小板数15万で、前に検査と比較すると(鉄欠乏性貧血で3か月おきに通院)、白血球減少・血小板減少になる。異型リンパ球はなかった。CRP0.9とわずかに上昇していて、肝機能障害(AST135・ALT160・LDH333)を伴っていた。
咽頭・扁桃の所見は異常がなく、後頸部リンパ節が小指頭大くらいに触れた。年齢も考慮すると全体的には、EBVによる伝染性単核球症が疑われた。
入院は希望しなかったので、連休中に水分摂取も難しければ点滴に通ってもらうことにして、今日再受診の予定にしていた。今日診察室に入ってくると、すっかり元気になっていた。翌日曜日にも発熱があったが、昨日の月曜日(振替休日)に解熱して、食事摂取も普通にできる。皮疹も消失していた。
血液検査を再検して、EBV(±CMV)の血清検査を提出する予定だったが、外注検査の結果を聞きにまた年明けに来てもらうのも無駄なように思えた。何か気になる症状があった時に再受診するよう指示して、何らかのウイルス感染・EBV疑いとしていったん終了にした。(正しくはEBV・CMV・HIVの検査を出すところか)