なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

冷汗・冷感

2021年09月12日 | Weblog

 金曜日は感染管理の病院相互評価で、地域の基幹病院とがんセンターのICTが当院に来てくれた。

 今回、基幹病院のメンバーと新型コロナを統括する先生が変わったので、医師だけでも4名が来られた(計9名)。各病院から5名ずつと予想して会議室を準備していたが、予想を超える人数だったので、急遽大きい方の会議室になった。(各人の間を空けるので)

 新しいメンバーは当院の感染病棟を見るのは初めてだった。外から感染病棟に直接入れるので、そこを通って感染病棟の患者さんのいない病室を見てもらった。(現在新型コロナの患者さんは2名で、感染病棟に中でも別ブロックにいる)

 入院患者全員に対して新型コロナの検査をするかどうか訊いてみた。どちらの病院も原則として全員に検査するということだった。

 知っているだけでも、急性虫垂炎の患者さんが新型コロナに罹患していた病院が2か所ある。当院でも脳梗塞で入院した患者さんが新型コロナに罹患していた。入院時検査の胸部X線ですりガラス陰影があって気づいたものだ。

 大学病院では緊急入院については抗原検査、予定入院はPCR検査としていると伺った。時間はかかるが、院内のPCR検査の結果が出るまで(1~2時間)入院を待たせるという病院もある。

 検査の感度・特異度の問題はあるが、今時は全例検査にするしかないのだろう。院内で発生した際に、検査はしていたんですが、という言い訳にはなる?。

 

 

 会議の直前に、糖尿病で通院している73歳男性が前夜からの右季肋部痛で受診した。現在は禁酒しているが、アルコール性慢性石灰化膵炎がある。糖尿病は膵性糖尿病だった。インスリン強化療法でHbA1cが6.7%とコントロールは良かった。

 昨夜からの持続痛で、冷汗も続いていた。部位からは胆嚢炎が疑われる。救急外来の腹部エコーでは胆嚢は腫大しているが、胆石はなかった。胆道系の拡張はない。

 点滴・血液検査・腹部エコー(技師さんの)・腹部CTをオーダーして、会議に出ていた。病棟見学から戻ったところで検査結果が出ていたので、各病院の評価と会議の締めを司会をしていた感染管理ナース(ICN)にまかせて救急室に行った。

 肝機能障害と炎症反応上昇(CRP10.7)があった。画像検査では胆嚢は全体に腫大しているが、緊満と言い難い。やはり胆嚢内に結石はないが、胆嚢頸部は描出不能だった。胆道系の拡張はなく、結石もない。血清アミラーゼは正常域で膵臓の腫大はない。

 sonographyic Murphy signは陽性で、胆嚢由来の痛みであることは間違いない.。画像上は胆嚢炎と言うには弱い。以前のCTと比較すると、異常と判断されると思い、それもCDに入れた。

 手術(胆嚢摘出)ができる病院で経過をみてもらうしかない(当院は外科手術ができない)。下着が濡れるほどの冷汗が続いていて、末梢冷汗があるのは危険なサインだった。(心電図は異常なし)

 午後4時半を過ぎていた。基幹病院の外科に連絡すると、診てもらえることになった。コロナの検査は?、と訊かれた。未検と伝えると、抗原検査だけでもして陰性確認をしてから搬送するようにと言われた。

 15分後に陰性を確認して搬送となった。胆嚢由来の痛みとしては血流障害の機序(胆嚢動脈)だとありうるだろうか。

 

コメント (1)
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