なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

膵仮性嚢胞

2021年09月21日 | Weblog

 3連休の最後の月曜日は、保健所の新型コロナPCR検査を当院で行うことになっていた。県内も当地域も新規発生は減少して、検査数は少なかった。入院依頼の待機にもなっていたが、依頼はなかった。

 金土日は別の内科医が当番だったが、意外にも外科の入院が2名あったが、内科の入院はなかった。これは珍しい。(収益的に大丈夫なのかとは思う。今日は2名入院したが。)

 

 連休中の受診者と入院を画面でチェックしていると、消化器科医が日直の時に66歳男性が痔瘻で受診している。ふだんはその先生の消化器科外来に通院しているが、痔瘻に関しては外科医の出番に合わせて紹介としていた。

 ふだんの病気は慢性膵炎だった。2年前に腹痛(上腹部痛)消化器科に入院していた。膵尾部の巨大な仮性嚢胞を形成していて、内科的治療ではどうにもならなかったようだ。

 消化器病センターのある専門病院に紹介・転院としていた。(そこから消化器科外来と内視鏡検査に週1回来てもらっている)胃と膵嚢胞をステントでつないで内瘻化していた。今でもステントの交換に行っているのだった。

 膵仮性嚢胞はあまり見たことはないが、今まで診た数少ない症例の中でも一番大きい。消化器科の専門病院では、胃を経由して肝内胆管にドレナージを入れたり、胃を経由して膵病変とつないだりと、手技がすごいのだった。

 

コメント
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