なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

腫瘍熱?

2021年09月29日 | Weblog

 先週の金曜日の夜間(午後11時半)に84歳男性が高熱で救急搬入された。当直は外部の先生(バイト)だった。

 月曜日に、画面上で週末の受診を確認していて気付いた。当直医は新型コロナの抗原検査(陰性)と血液検査を行って、経過観察として帰宅にしていた。

 

 内科医院とがんセンターに通院していて、既往歴は大腸癌・胃癌・肝細胞癌だった。大腸癌・胃癌は10年以上前だったが、がんセンターで診ている肝細胞癌は詳細がわからなかった。

 もともと慢性C型肝炎があり、2018年に内科医院で腹部エコーで肝内に腫瘤を認めた。当院の放射線科に造影CT検査を依頼していた。

 結果は肝S5に不規則に造影される腫瘤があり、肝細胞癌あるいは肝転移の疑いとしていた。消化管・胆道系膵臓に腫瘤はなく、既往歴の年数からは、肝細胞癌が疑われる。内科医院からがんセンターに紹介したと思われる。

 現在の状態は今回画像がないのでわからない。血液検査の結果は、白血球7900・CRP5.4と炎症反応の軽度上昇があるが、肝機能は正常域だった。肝細胞癌が悪化しているようではない。

 最近時々発熱があり、その時に使用するアセトアミノフェンが内科医院から処方されていた。今回も内服したが、再度高熱が出て、救急要請をした。

 当院搬入後は、少し落ち着いたので、解熱薬で経過をみることとして帰していた。土日に再受診はしていないので、そのまま自宅で経過をみているのか、週明けに医院を受診したのだろうか。

 

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