なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

重症肺炎

2023年05月02日 | Weblog

 木曜日の午後に、発熱(微熱)・咳・食欲不振の94歳女性が外来を受診した。酸素飽和度が70%台で、急遽救急室に移動させることになった。

 酸素吸入5L/分で飽和度は92~93%程度になってきた。内科クリニックに高血圧症・糖尿病・慢性腎臓病・甲状腺機能低下症で通院していた。両側下腿に浮腫がある。

 胸部X線・CTで両側肺野に浸潤影があり、特に右肺は広範な陰影を認めた。心電図は四肢誘導は低電位を呈して、Ⅲ・aVFでQSパターンの様にも見えるが、低電位過ぎてよく分からない。

 この年齢だと一般的には高次医療機関搬送の適応はないので、当院でできるだけの治療ということになる。

 4月から来た先生が診ていて、治療内容の取り決めや病状悪化時の対応の記載がなかった。どうなっているのかわからなかったが、家族に話はしていたようだ。

 2日後の土曜日に亡くなられて、その日の日直だった前からいる先生が看取っていた。DNARの書類は作成しないままになったが、問題はないようだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする