火曜日の昼過ぎ(午後0時半)に、左臀部から下腿にかけての痛みで歩けないという54歳男性が救急搬入された。
2週間前から症状があり、2日前の日曜日には歩くのがひどかった。前日の月曜日に整形外科クリニックを受診していた。椎間板ヘルニア疑いとして、ブロック注射とNSAIDsなどの処方を受けた。
症状はいったん軽快していたが、その日の午前10時からまたひどくなって痛みで歩行できないため、救急要請したのだった。
2年前に別の整形外科クリニックからの依頼で、当院放射線科で腰椎MRIを行っていた。軽度の腰椎椎間板ヘルニアと診断されている。その後、症状は治まっていたそうだ。
ジクロフェナク座薬50mgを使用した。普通に腰椎X線2方向を撮影したが、異常は指摘できない。MRIはちょうど午後2時の予約の患者さんの前が空いていたので、お願いした。
前回のMRIからL4/5かと思ったが、L3/4の腰椎椎間板ヘルニアの悪化だった。
この患者さんが搬入された時に、ちょうど放射線科から整形外科医が出てきたので、検査後に診察を依頼することを伝えていた。(神経ブロックを行う予定で、造影剤の打ち合わせをしていたそうだ)
MRI終了後に連絡して診てもらった。MMTを評価したり、膀胱直腸障害の有無を確認していた。患者さんが症状が良くなりましたというので、ゆっくり立位になってもらうと歩行できた。
てっきり入院して経過をみるかと思っていたが、ジクロフェナク座薬が処方されて外来予約となった。