なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

レジオネラ肺炎

2023年05月14日 | Weblog

 5月9日火曜日に内科医院の紹介で、急性肺炎の38歳男性が入院となった。尿中レジオネラ抗原が陽性で、レジオネラ肺炎だった。

 5月6日から高熱・咳・頭痛・倦怠感が続いていた。9日に内科医院を受診して、コロナとインフルエンザの検査は陰性だった。胸部X線で左下肺野に肺炎像を認めていた。

 内科の別の先生が担当したが、肺炎では必ず尿中肺炎球菌抗原とレジオネラ抗原を検査する先生だった。年に1回くらいレジオネラ抗原が陽性になっているようだ。

 患者さんは5月4日に温泉に行っていた。呼吸器症状以外に、頭痛がひどく、下痢もしている。白血球10800・CRP27.9とCRPが高値を呈している。CKは正常域だが、AST 35・ALT 45・LDH 327と肝機能障害がある。血清ナトリウムは134と低下といえば低下だった。レジオネラらしさがあるのだった。

 胸部CTでは左下肺野背側にair bronchogramを伴う浸潤影が描出された。画像ではレジオネラかどうかは鑑別できない。

 レボフロキサシンで治療を開始して、3日後には解熱している。保健所が病院に調査に来ていた。

 

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