● 10月号 インタビュー スンダラーム・クマール 「日印市民の連帯で原子力協定にNoを!」を読んで
須山敦行
◎ 《全体的な感想》
首相が原発外交を進めて、インドと何かをしたようだが、その実態を知らなかったが、理解することが出来た。大事な事実を知ったことは、嬉しいことだ。
日本の皆さん、頑張って下さいと、まっすぐに訴える、まっすぐな言葉が、心に入ってくる。
国内の私たちに悪い政治を行う政府を持っているということは、世界に害を及ぼす政府を持っているということなのだ。私たちが民主主義のために努力することは、世界の平和、世界の幸福のためでもあるんだ。
◎《内容の要点》
インドに対するダブルスタンダード
核開発を進めるイランや朝鮮民主主義人民共和国への国際社会の対処と比べると、明らかに二重基準(ダブルスタンダード)です。核実験を強行したが、非難どころか、国際社会から六番目の核兵器保有国との称賛を受けたのですから。
インドは、諸外国が原子力に関連する規制を撤廃し、核兵器保有国と認めるのと引換えに、原子炉の大量輸入を約束したと言えます。
インドは、世界の原子力産業の復活(「原子力ルネサンス」)のための巨大市場とみなされたのです。
日本どうした 安倍君どうした Ⅰ核兵器開発競争の激化
日本は1945年の敗戦以来、平和主義の中心とみなしたNPT体制の擁護に努めてきた国です。その日本がなぜNPT体制を完全崩壊させようとするのでしょうか。日本が協定合意によりインドを「核兵器国」と認めることは、重大かつ誤ったメッセージを世界に発することになります。
日印協定は、ただの二国間協定であるだけでなく、世界に非常に大きなインパクトを与えることになります。日印協定が締結されれば、インドはさらに原発と核兵器増産を手に入れることができます。
日本どうした 安倍君どうした Ⅱ原子力ルネサンスに関わって
GEと日立の合弁子会社が四基の原発を輸出
東芝の子会社であるウェスチングハウスにも原発輸出計画があり
フランスのアレバと三菱重工業の合弁会社はジャイタプールでの原発を一万GWの「世界最大の原理力パーク」とうする計画を推進しています。
このように欧米諸国から発展途上国への前近代的な進出、それも原発での経済進出が行われようとしている。
残念ながらそうした動きの中心にいるのが日本企業です。
どうしてフクイチ事故の責任も負わないメーカーに原発を輸出することができるのでしょう。
そして、企業の金儲けのため、日本という尊敬される立場を捨ててしまうことがよいのでしょうか。
安倍首相は、核搭載可能なミサイルが目の前をパレードするのを、インド大統領と並んで観閲したのです。
私たちは、こうした安倍首相の政治姿勢を含めて、反対行動を行いました。
「安倍さん、あなたは歓迎しますが原発はいりません」。
このプラカードを全国の人びとが掲げ、写真を撮り、それをネット上で世界へ広めました。
http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/126x.html
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/41c7ca6716449e607857f3f92a995447
http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/fc957a10b3ece8fbf6d0855d133f1f8b
日本の皆さんへお願い
私たちが日本に求めているのは、再生可能エネルギーの技術、いまある老朽化した原発を廃炉とする技術です。
日本の人びとにお願いします。
どうか、インドに原発を売らないで下さい。
安倍首相に原発輸出をやめさせることができるのは、有権者である皆さんです。