『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

沖縄から! 沖縄を学び、未来を学ぼう!

2015-07-24 13:53:11 | 日記

● ジャン・ユンカーマン×前泊博盛 「忘れられない島をめぐる記憶と未来」を読んで
  『世界』8月号                            須山敦行
                                                                               
※ 沖縄から!  大切なメッセージを届けられた思いだ。
  現代人の教科書だ。  沖縄を学び、未来を学ぼう! と思わされた。

  映画『沖縄・うりずんの雨』の監督と沖縄国際大教授の対談。短いが、内容が詰まっている。ずしり重い。

  その重い、言葉の一部を紹介する。

◎ 敵も味方もない

  「実際には戦争に敵も味方もない。」

  「つまり兵士たちも被害者だということ」

 ※ 安倍のような人の、戦前の岸のような人の、被害者なのだ。
   戦争には敵も味方もない。あるのは、戦争を進める者と、させられるのを拒む者との敵対だ


◎ 「戦争で亡くなった兵士よりも、
   その後自殺で亡くなっている兵士のほうが多いのです。」

    今も心の傷に苦しむ
     ↓
◎ 「沖縄戦はまだ終わっていない。今も続いている

 ※ 平和を勝ち取るまでは、終わらない。

◎ 摩文仁からの移動で
  「死体の絨毯が敷き詰められていて踏まずに歩くことができない

 ※ その死体を踏む感覚を、今も感じつづけなければならない。戦争がなくなる日まで。


◎ 沖縄基地の抑止力

  尖閣問題ではその「抑止力」効果はまったく発揮されていない。
  結局、軍事力そのものは領土問題などの紛争の抑止力たりえず、抜本的な解決策にもならない。

  いまだ軍事力に対する過剰な期待がありますが

  軍事力の存在理由は時代ごとに変化しているんです。


◎ 軍事安保 から 経済安保 へ

  人類はいつまで軍事力に依存しているのか

 ※ そこから脱出する道をこそ、研究し、突き止め、実行すべき道だろう
   その努力が、私たちの生き方だ。
   軍事力依存から抜け出す道を拓こう!

◎ 最も他国民を殺した国

  「二〇世紀で最も他国民を殺した国はどこだろう」

  日本なのかもしれない

  二〇世紀で多くの人を殺してきたのは、日本やアメリカをはじめ、「先進国」と呼ばれる国々です。

  殺戮のための経済構造
  
  軍産複合体

  それを脱して
  経済的連携を新しい安全保障の形にしていく必要があります


◎ 二つの神話

  1 基地がなくなると沖縄は経済的に困る
  2 基地がなくなると沖縄と日本の平和が危なくなる


◎ 沖縄が基地なしの経済を作れば

  基地依存度の高い米国経済の脱基地経済、脱軍事経済の処方箋にもなりうる。

  脱基地で発展する沖縄の姿を見た時に、アメリカ自身が基地依存経済の呪縛に気づき、アメリカにとって沖縄は「忘れられない島」に変わっていく。
  (フランク・ギブニー『忘れられた島』)

 ※ 沖縄は、未来を見据えている。
   沖縄は、未来を切り開こうとしている。


◎ 沖縄からどんどん新しい発想が出てきている

※ まことに、沖縄を見て、沖縄を考え、沖縄から学ぼうとする者は、新しい多くのものを学ぶ者となる。

 

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