東久留米の『世界』22年1月例会の報告
1月12日(水)に東久留米の『世界』を読む会がzoomで開催されました。3名の会でした。
次のような意見が交流されました。
●第一テーマ 藤井克徳「脆くない社会へ」
・冒頭の「一部の構成員を締め出す社会は弱くもろい」という指摘は鋭い指摘だ。
締め出されかねない一部の構成員とは、障害者とか外国人、性的少数者、ホームレスなどかなと思うが、日本では共産党員もそれに近い位置づけになっている気がする。
・自分も締め出す側に立って、締め出す行為に加担していないか、振り返る必要がある。
・日本の人口に障害者の占める割合が7.6%とあったが、思ったより多いと感じた。
・人生の最期を迎える時は、例外なく障害状態に遭遇するということから、人ごとではないんだと感じた。障害者となった自分を想像してみることもいいと思った。
・障害者雇用の水増し問題が取りあげられていたが、酷い話だ。関わった役人は自分の行為に疑問を持たなかったのだろうか。組織の一員として働いているとき、自分の仕事の意味を考えないと怖いなと思った。
・日本の精神科の病床の数の多さには驚く、入院を強制されて人権を侵害されているんだろうと思った。精神科病院長期入院の裁判が東京地裁であるので、傍聴してみようと思う。
・糸賀一雄の「気付いた人が責任者」という言葉は、大切だな。頑張っている人は、見たことに責任を負っている。これが民主主義を実行するということだろう。
・人間が弱い存在で、助けをケアを必要としている、という人間存在の本質的なことに直面している。
●第二テーマ 岡野八代「ケア/ジェンダー/民主主義」
・ケアの文章だが、軍事費に膨大に使っていることを問題にしていることは良いと思った。
・肉親が高齢でケアの当事者になりそうなので、自分事として読めた。
・ケアを引き受けている女性たちの政治的な交渉力の無さ、その強化については考えてみる値うちがあることだ。連帯が必要だろうが、時間がなかったりしているのだろう。
・女性が担っていることケア労働であることが結びつくことで余計に低賃金の構造をもたらしている。
●第三テーマ 村上靖彦 「ケアから社会を組み立てる」
・大阪の西成には良くないイメージを持っていたが、一面的な理解で反省した。
・西成の子どもたちはエネルギーを持っているというのは、とても大事な事だと思う。東京の日能研のバッグを背負った子どもには感じられないものだ。子どもはエネルギー溢れる子どもでいてほしい。
・「顔の見える一人ひとりの声から出発する社会」というのはいいな。大企業ではなく、個人が経営する店を応援したくなる。
・「居場所作り」と「アウトリーチ」という取り組みのカギは重要だ。自分なら「居場所作り」から取り組みたいかな。
・居場所だが、今の世の中は、お金を払わないと使えないような場所ばかりになっている。昔は秘密基地を作る空き地があった。
●第四テーマ 三上直之「気候民主主義へ」
・この気候市民会議や気候若者会議はくじ引きで参加を求められたら喜んで参加したい。・気候変動を巡るシビアな、大企業や政府と対峙している問題の現状からかけ離れている気がした。
1月号のその他のお勧めは
○ 須山 「人と自然、人と人との和解」 村上 優
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、年2月例会のお知らせ
●日 時 2月9日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』2月号
○共通テーマ
・「脱クルマ依存へ」 寺西俊一
・「テスラ・ショック」 飯田哲也
・「路上を子どもたちに返す」 今井博之
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
