東久留米の『世界』昼の部、4月例会の報告
東久留米の『世界』を読む会・昼の部・4月例会は、20日(水)、新しい方を迎えて、5名で行われました。
第一テーマの、大串敦「ウクライナ侵攻」は、目の前で展開している戦争事態にショックを受け手ながらの議論となりました。事態が動いているので、本文に沿いながらも自由に意見が交換されました。
プーチンは何故戦争に踏み出したのか。プーチン政権の安定はどうなのか。国民との関係、経済生活との関係、軍との関係、いずれも波乱含みではないか。5月9日の記念日に何らかの変化が生じるのだろうか。筆者の言うように、「拘束衣による平和」がゴールなのだろうか。世界の世論がこれほどに反ロシアに染まったことはない。来月の『世界』を読む会には、戦争が続いているのだろうか。
筆者は、アメリカのロシアへの関心の欠如を問題にしているが、私たち世界が関心を持ち、平和への道を求めることが必要だ、などを話し合いました。
第二テーマの、高原明生「日中関係の現在地と方向性」では、ロシアを巡る問題と似たようなものを感じました。大国主義批判は重要な視点で、世界に権威主義的な、そして自国中心主義的なリーダーを選ぶ傾向が進んでいることが、危ぶまれる状況ですが、民主主義や国際主義の方に進めるために、どうすれば良いのでしょう。筆者は、日本には対中国問題を解決する上で、脆弱性と強靭性があるとして、競争と協力のバランスを取った対応を、と述べていますが、競争を抑え、協力をすすめるべきかなと思いました。
第三テーマの、丸川哲史「米中対立と東アジア冷戦」については、時間が少なくなってしまいましたが、筆者の冷戦はアメリカの「介入」による、ということについて、朝鮮戦争の事態はそうではなかったという発言がありました。
ウクライナ問題も、対中問題も、冷戦後の世界の連帯の構築に失敗していることで、できればウクライナ戦争の終結が、安定した世界の平和秩序の構築への転機となってほしいと思いました。
■ その他の4月号のお薦めは
・須山 「漂流する中国のジェンダー秩序」 小浜正子
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)5月例会のお知らせ
●日 時 5月18日(水) 午後4時
●場 所 生涯学習センター集会学習室5
●持ち物 雑誌『世界』5月号
○共通テーマ
・「世界大戦をどう防ぐのか」 東 大作
・「新憲法とわれらの覚悟」 芦部信喜
・「デジタル化する世界と憲法」 山本龍彦
※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
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