『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

練馬の『世界』を読む会・9月例会は、9名で。

2024-09-27 17:22:45 | 日記
練馬の『世界』を読む会・9月例会の報告
 
 練馬の『世界』を読む会・9月例会は、9月26日(木)、午後1時より、光が丘図書館第一会議室で、9名の参加で行なわれました。
 うぐいす色の芋の練り物?と美味しいコーヒーに+新宿のお菓子のご馳走付きでした。
 
■ 今月のテーマは
 ・横山広美「理系女性はなぜ少ない」
 ・武田砂鉄×五味渕典嗣「揺らぐ国語教育と教室空間」
 ・安田浩一「埼玉クルド人コミュニティ 第2回」
 ・金本麻理子×高遠菜穂子「紛争地の生とかかわり続けて」
   の4本でした。
 
◎ 第1テーマ・横山広美「理系女性はなぜ少ない」
 本文のようなことは確かにあるが、次第に女性の理系的な仕事が増えているように感じる。薬学系や医療系の職業は、資格を採ることで、産休・育休が確保できるという事情があった。「数学ができる」かどうかで、進路を理系、文系と早くから分けようとする傾向が根強いが、数学の論理的な思考は文章理解力そのものではないか、理系、文系という分け方はどんなものか。
◎ 第2テーマ・武田砂鉄×五味渕典嗣「揺らぐ国語教育と教室空間」
 他教科に比べて、「国語」で何を学んだのか、はそれぞれが全く異なっている。教師によってまるで内容が違った授業のようだ。日本語という教科ではない。平和教育でもあり主権者教育でもあり、日本文化の享受者の育成でもあり、とらえどころがない。文学を学ぶ場でもあるが、実用国語が重視されるのだが、それは文学国語の後退になるだろう。外国には「国語」に当たる教科はあるのか?
◎ 第3テーマ・安田浩一「埼玉クルド人コミュニティ 第2回」
 川口市の人々は、もの作りの町として、外国人労働者と共生してきている。ヘイト行動をしているのは、外から来る人たち。ヘイトに走る人は、「存在が認められたい」ということではないか。トルコという国は、複雑な民族構成を持っている。クルド人にユルマズ・ギュネイという優れた映画監督がいて、『道』、『群れ』などの作品がある。
◎ 第4テーマ・金本麻理子×高遠菜穂子「紛争地の生とかかわり続けて」
 この二人の女性の優れた論理性、その精神の強靭さには、圧倒される。とても女性蔑視など恥ずかしくなる。話題が朝ドラ『虎に翼』の方へ流れ、登場人物の品定めがあった。松山ケンイチの桂場は、石田和外がモデルで、戦前の考え方から脱することができなく、青法協などへの弾圧を進めた、など。
 などと、話し合いました。
 
■ 9月号のその他のお勧めは
 ・野口 「石丸現象とTik Tok」         伊藤昌亮
 ・岩渕 「都道府県版ジェンダーギャップ指数が示す二つの不平等」 
                     山脇絵里子・河野銀子
 ・巻   「戦争で壊れた父親と向き合う」黒井秋夫×藤岡美千代
 ・吉田 「「日本人」の自画像を描く」      李英美
 ・須山 「三淵忠彦最高裁長官はいかに誕生したか」赤坂幸一
     でした。
 
◎ 練馬の『世界』を読む会、10月例会 の予定
 ●日 時 10月18日(金) 午後1時~4時
 ※ 第三木曜日が定例ですが、今月は第三金曜です
 ●場 所 光が丘図書館・第一会議室
 ●持ち物 雑誌『世界』10月号
 ○共通テーマ
 ・「埼玉クルド人コミュニティ 第3回」   安田浩一
 ・「沈黙の廃墟」              石山徳子
 ・「ドイツ「罪の克服」とはなんだったのか」 駒林歩美
 ・「『フランケンシュタイン』を読む 第9回」小川公代
 ● 連絡先 須山  suyaman50@gmail.com
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