あと、1時間ほどで、14時46分、地震を感じ始めた刻を迎える。
なかなか揺れは収まらず、どこから発生したかわからないほこりに視界が遮られ、外はどうなっているんだろうと安全確保のために、潜り込んだ診察室の机の下で考えた。
たまたま診察していた患者は1級建築士で、構造強度を目算し、安全安全と立位を保持していた。ほこりが発生しているので、首をかしげていた。
津波にさらわれた大地は、更地のまま。
住民は、流民と言ってもいい状態を続けざるをえない被災者が沢山いる。
損傷を受けた建物は、徐々に修復されているが、まだまだ。
被災後の、やるせなさは深く心に刻み込まれている。
宮城県の農民は、復興へ弛まざる努力を行うことが出来る。
福島県の、警戒区域、汚染地域の農民は、やることが無い。生き甲斐が無い。考えると木が変になってくるという。
家族の安否を確認出来ない不明者の家族は、鬱になってしまったと嘆くが、
突然の生活の喪失、家族の喪失に、耐えるのに、定型など無い。
泣き続けたあとの、憮然、高笑いさえも、心を支える努力のなっせるわざ。
当事者は、時間の流れの中で、
もとには戻らないことを悟り、
心穏やかになる環境の変化と、刻に身をゆだねている。
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