豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

日本列島の温熱環境・・・高崎市~東京事務所~羽田空港~函館空港~北斗市

2011-07-07 18:22:50 | ファース本部
南北に細長い日本列島で北海道の高気密、高断熱と云われる住宅システムは、そのまま本州の温暖地に持ち込んでも通用しません。
北海道のような寒冷地は、本州の温暖地のように夏場において湿度80%、気温30℃などにはなりません。

本州の家づくりに欠かせないのが、この夏場の湿気対策が不可欠な要素となります。
本州は8ヶ月間が夏なのです。8ヶ月間冬の北海道とは家づくりの根本が異なります。
気温30℃で湿度80%の時、その80%の湿気は、気温換算で約30℃に相当する温熱を潜在しております。
本当の断熱とは、気温とこの湿気の持つ「潜熱」をも遮断する事です。

更に夏場対策としては、天井断熱の手法、窓ガラスの熱遮蔽機能、庇の取り付けなどが必要となります。
このように温暖地の家づくりは、北海道や寒冷地の家づくりより、もっと複雑で多彩な技術や知識を要するのです。

私は、技術研修会で講義を行う機会が多いのですが講話の最後に締め括る注意点として、この研修で知り合えた知識や情報を、聞かれもせずに喋らないようにと釘をさします。
アカデミックな知識や情報は、相手に興味が無い限り聞く耳などは持ってくれないのです。

無理に喋れば、むしろ心を閉ざしてしまうものです。
喋り上手は聞き上手、聞き上手は喋べさせ上手とも言います。
聞かれた時には、正確なレスポンスが出来るよう一生懸命に勉強を行う必要があります。

今日は、移動時間を活用し、販売代理店や工務店エンジニアの方に、温熱性能に関わる話を行う機会がありました。
原発事故以来、エコ・省エネなどの機運が高まりました。
湿気の持つ熱の話にも関心を示す人が多くなったように感じます。

今日は蒸し暑い群馬から、涼しい北海道北斗市本社に戻って参りました。
写真は移動中に撮った羽田空港のボーゲンブリッジです。ここの気温は常に35℃以上も…
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